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ベットに横たわるめぐみ。
携帯が鳴る。液晶を見ると山下からだった。
それを見て、元の位置に戻すめぐみ。
しばらくして、携帯の着信音は切れた。
どうしたらいいんだろう・・・
ただ、悩むめぐみ。
本当のことを言うかどうか。
でも、この間のことを思い出す。
そして、山下さんは、同じ私でも、同僚の自分ではない私を・・・
もし、私が同僚だとわかったら、もう会えないかも・・・
そう思うと、電話に出る勇気もなくなってきた。
でも、でも、本当のことを言わないと。
何度も何度も、迷うめぐみ、
めぐみの携帯が再びなったのは、その時だった。
また、山下さんからだろうと見ると、優香からだった。
「もしもし・・」慌ててとるめぐみ・・・
「めぐみ・・・どうしたの?」
「どうしたのって?
「山下さんとことよ。」
「あっ・・・」言葉に詰まるめぐみ
「あ・・じゃぁないわよ。今日来て、あなたのことすごい心配していたわ。一体何があったの?」
「それは、」とめぐみが説明しようとしたら、
「ごめんなさい。看護婦か来た」と優香は携帯をきった。
優香の言葉を聞いて、山下さん、少なくとも、もう一人の私を心配してくれんだ。
そう思うとある言葉を思い出した。
「自分に正直になりなったらどうだ?」
そして、めぐみは携帯を手にした。