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「失礼します・・」
めぐみは緊張気味に、ソファに座り
何を言われるんだろう、やはり、辞職願いを出せと言うんだろか
いろいろ考えたが、やがて、めぐみは、うつむいてしまった。
「元気ないですね。めぐみちゃん」
そこへ島内の声がした。
「えっ?」
ふと、顔をあげると、そこには、島内が立っていた。
「島内さん!」
声をあげためぐみ
えっ~どうしよう・・・島内さんって、島内常務?めぐみは、言葉を失った。
島内は、めぐみを覗き込み話しかけた。
「何を、驚いているんだ。こっちのほうが、もっと驚いているんだから
今の君のかっこうだったら、わたしも気づかないな・・・・」
「はい。」
めぐみは、うつむいた。
「あいつに言っといたぞ、めぐみちゃんが女だってこと。」
「えっ、ひょっとして、ここにいる私のことも言ったんですか?」
島内の一言でめぐみの顔を上げた。
「そこまでは・・・、実際に、君があのめぐみちゃんかどうかは、今まで、知らなかったんだ・・・さて、どうする?」
島内は、前に座り、めぐみを見つめた。
めぐみは、またうつむいて、黙ってしまった。
「いつも、君は、わたしに、勇気をあたえてくれたよな。」
「・・・」
「自分に正直になりなったらどうだ?」