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マイフレンド  作者: Seabolt
終わりかも
56/68

2

めぐみは、女子の格好をして出社した。


やはり、総務の山本さんたちは、朝一の美少年を探しているようだった。


「おはようございます。」いつもは、朝一の出社のめぐみだったが、


この日は、定時の出社だった。


「だいじょうぶ?」


最初に声を掛けたのは、奥山だった。


「なんとか・・・」


「山下さんは、島内常務に呼ばれていったわよ。」


「そう、・・・」


「今のところ、部内というより、わたし達4人だけの秘密だから・・・・安心して・・・」


奥山は、めぐみをさとした。


「ありがとう・・・ところで、山下さんは、何で、島内常務のところへ?」


「知らないの、多分、呼ばれたというか、相談に行ったんだと思う・」


「そう、・・・」


「今日は、大丈夫?」


「うん。なんとかなりそう・・・」


「じゃ、事務所で・・・」


「じゃ・・・」






「まいったよ・・・。寝ぼけていたとはいえ・・・」


常務室で、山下は島内に愚痴を言い始めた。


「どうしたんだい・」


島内は自分の机からおもむろに立ち上がり、山下のいる応接に向かって歩いてきた。


ソファーに座っている山下は、両膝に肘を立て、手を口のあたりで組んでいた。


「ちょっとな・・・」


島内は山下の向かいに座り


「それで、抱きついた娘には、どうするつもりだ?」


その言葉に、山下は、びっくっとして、思い出したかのように


「なんで、それを知っているんだ?」


「お前が最初に言ったんだろう。大丈夫か?」


「あっ、そうか・・・」


「で、」


島内が山下に確認すると


「でっ て?」


不思議そうに言い返す山下。


「穏便に済ましたいんだろ。」


島内の言葉に躊躇する山下「しかし・・」という言葉を返すのがやっとだった。


それに対し島内は、


「呼んで来い!」


島内の言葉に山下は、別にそこまでしなくてもと焦った。


「いや、光兄、そこまでしなくても・・・」


島内は、山下の言葉を全く聞く耳を持たず。


「いいから、呼んで来い・・・しかも、一人で来るようにな」


そう言って、山下を部屋から出した。


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