表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マイフレンド  作者: Seabolt
朝一の美少年
54/68

7

しばらく抱き合う二人・・・


やがて、めぐみは目をとじ身をまかせた。


「おはようございます」


野本と奥山が入ってきた


あわてて山下は、その手をほどいて、顔を見たとたん血の気が引いた。


そこには、同じめぐみでも、事務所のめぐみがいた。


おもむろに目を開けるめぐみ、山下は、おもわず「ごめん。」と謝った。


めぐみも、逃げるように部屋を出て行った。


奥山は、「めぐみ」とめぐみを追いかけた。


野本は、山下に「どうしたんです?」


山下は、パニック状態だった勘違いをしたとはいえ、別なめぐみに抱きついてしまった。


一方、めぐみは、女子トイレまで走っていき、鏡に映った自分の顔を見た。


胸の鼓動が止まらない。どうしようと思ったとき、後ろから奥山の声がした。


「めぐみ!!どういうこと!」


「わたしも何がなんだか・・・もう・・・」


「いったいどういうこと?」


めぐみは、ただ顔を真っ赤にして、立ちすくんでいた。


いまだに、胸の鼓動がとまらない。


「・・・」


言葉にならない声でめぐみはつぶやいた


「・・・そう、やっぱり・・・」


奥山は、めぐみをみて、言葉を失った。


事務所に戻ってきた奥山は、「めぐみは帰した」と伝えた。


「山下さん、どうも寝ぼけてらしい。」


野本は、奥山にささやいた。


「そう。」


めぐみは、家について、一日、ぼーっとしていた。


山下さんは、やはり、もう一人のわたしを見てたんだと時々涙を流した。


山下には、めぐみの感触がまだ残っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ