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マイフレンド  作者: Seabolt
まよい
46/68

5

検査を終えためぐみ、病院である人に声をかけられた。


「君が飯塚さん?」


そう話しかけたのは、優しい紳士的な人だった。


「はい。」


不思議そうに返事をするめぐみ


「優香の為にありがとう。」


そう言ってその人は、深々と頭を下げた。


「紹介が遅れました、優香の父です。」


えっ!!と驚くめぐみ、この人が実のお父さん?と


「はぁ~」


「それでは、」と優香の父は去って行った。


しばらく、立ち尽くすめぐみ・・・


そこへ、優香が通りかかった。


「めぐみ?どうしたの」


「あっ・・いや・・」


言葉が出ないめぐみだったが、優香のお父さんに会ったことを告げた。


「もうっ勝手なことをして」


半分怒り気味の優香、


「偶然だから」


「そんなことないわ。偶然の振りして、しっかり根回しするのよ。」


「まぁまぁ・・」


優香をなだめるめぐみ、そんな時、優香が思い出したように


「山下君から連絡あった?」


「いえ・・」


「おかしいわねぇ~」


「なぜ?」


「なぜって?気になる?」


「気になるわよ。そんな言い方されたら。」


「めぐみが女だって言っといたから。」


「えっ?」


「だから。女だって。」


その言葉にめぐみは、呆然とした。


どういう顔をして会えばいいの?これから・・と戸惑いつつ


「どうしたのめぐみ?」


遠くの方から聞こえ、ふと目の前を見ると心配そうに見つめる優香がいた。


「ううん・・なんでもない・・」


「大丈夫よ。」


「え・・でも・・」


「思い切って言いなさいよ。」


「でも・・」


そう言ってめぐみは、黙り込んでしまった。



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