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マイフレンド  作者: Seabolt
まよい
45/68

4

仕事が終わった山下は、優香の所に向かった。


病室に着くとそこには優香と島内がいた。


「どう?」


病室に入って、辺りを見回す山下。


山下の方を見る二人、そして、


「誰か、さがしてるの」


優香が聞くと、その言葉に躊躇した山下だったが


「いや、べつに・・で、体調はどう?」


「大丈夫よ、今は、落ち着いているから。」


「そうか。」


「それより、光一さんから聞いたんだけど、めぐみと仲直りしたの。」


その言葉にピクリと反応する山下そして「ああ・・」と暗く答えた。


「どうなの?」


「まぁ・・」


ただ暗くうなずく山下。その様子を見た二人は、顔を合せ。


「めぐみのことなんだけど」


優香が言うと不思議そうに優香の方を見る山下。


「めぐみがどうしたんだ?」


「女よ。」


「えっ!!ウソだろう・・あいつはどう見ても男だろう」


驚いて言い返す山下に、島内が


「本当だって。めぐみちゃんは女だって。」


「またまた!!光兄ぃまで」


まだ不信そうな顔つきで優香と島内を睨む山下。


「そんな顔をするなよ。だいたい、こんなこと、うそをついてどうする。」


「なんで、知っているんだよ。」


「前に話したろ・・・ほぼ毎朝会うんだよ、散歩の時にそれに、お前の前でなんど女だと、優香も俺もめぐみも、言ってるのに、いっこうに男だとお前が勝手に思ってただけだろ」


山下は、今までのことを思い出した・・・・


そういえば、あいつ一度も男とは言わなかった。そう思うと無性にうれしさがこみ上げてきた。


「どうするの?」


優香の言葉に山下は、立ち上がり礼を言って病室をあとにした。


そして、めぐみに連絡した。


しかし、携帯は、繋がらなかった。


それは、この日、めぐみには、検査があったからだった。


何度もかける山下・・・


しかし、めぐみには結局繋がらなかった。

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