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マイフレンド  作者: Seabolt
まよい
44/68

3

朝の日課を終えためぐみ、この日は島内と会えないでいた。


昨日のことが頭から離れないめぐみにとっては、逆に


会わなかった方がよかったとさえ思えた。


そして、いつも通り出勤しためぐみ、相変わらず一番だった。


ある程度、掃除を終えためぐみ、ため息をついたら。


「なに朝から、ため息ついているのよ。」


めぐみが振り返るとそこには奥寺が立っていた。


「奥寺さん・・・おはようございます。」


「なによ・・・元気ないわね。昨日休んどいて。」


奥山がめぐみの横に来た。


「昨日何かあったの?」


「えっ・・・あ・・いや・・」


「あ~」


めぐみの様子を見て、にやりとする奥寺


「何もないです。何も・・」


トーンダウンして、否定をするめぐみ、それを見た奥山は残念そうに


「あら・・そう?そういえば、めぐみ、昨日来なくってよかったわ。」


「なぜ?」


「昨日の山下さん、珍しく感情的で・・・もう、怖かったんだから・・ところで、何であなた休んだの?病院っていってたけど・・・」


「うん、ちょっとね・・・」


二人は仕事に戻った。


仕事の最中めぐみは、気付かないうちに山下を見ていた。


それに気付いた、奥山は、昼休みにめぐみを呼んだ。


「大丈夫?」


「えっ?」


「めぐみ・・本当に大丈夫?」


「なにが・・」


「もうっ・・・しらばっくれて。見てたでしょう・・山下さんのこと」


「え・・」


驚きを隠せないめぐみ・・・


「なにが・・えっ・・よ・・」


「そんなに・・」


「そうよ、気をつけなさいよ。まだ、山下さん気付いていないみたいだから。」


「はい・・・」


そう返事をしためぐみだが、胸が苦しくなっていた。


一方、山下は、めぐみの視線に気付いていた。


しかし、彼にとっては、めぐみではなく


同僚の飯塚からの視線でしかなかった。


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