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しばらくして、山下と島内があらわれた。
そして、病室に入るや、山下は、
「おめでとう、ご両人・・・昨日は、驚きのあまり、いえなかったんで・・・」
その光景を見ていた優香は、山下と島内に向かって
「さっきまで、めぐみ来てたのに・・・会わなかった?」
その言葉を聞いて山下は、言葉を失った。それを見ていた島内が
「いや・・・、また、戻ってくるのか?」
「多分無理、今日は、もう帰るっていってたから。」
「そうか」としばらく3人で話をした。
そんな中で、島内は山内の方を向いて、急に真顔になった。
「ところで、お前に頼みがあるんだけど。」
「頼みって何だ・・・光兄ぃ・・・」
「遅くなるから・・・ジョンの散歩を頼むよ」
「えっ、やだよ・・・誰かほかにいないのか」
「今日、誰にも頼めなかったから、お前に頼んでいるんだ」
「じゃあ、もう帰りますは、お邪魔虫は、・・・それと
光兄ぃ、めぐみに優香を取られんようにな・・・
優香、気があるようだから」
「もう・・・」
少し怒ったようなおどけたような顔を見せる優香
「ああ・・・気をつけるよ・・じゃぁ」
「じゃぁ」
山下はバタンと扉が閉じ、病室から出て行った。
優香と島内はふきだした。
「光一さん・・・本当に?山下君は、めぐみを男と思ってるみたい。」
「ああ・・・あんだけ、みんなで、女だと言ってるようなものだけど・・・」
「ところで、ジョンの散歩は、二人をあわせようとしのこと?」
「さぁ、うまくいくやら・・」