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マイフレンド  作者: Seabolt
すれ違い
38/68

3

めぐみが病院にあらわれたのは、夕方になってからだった。


そして、優香の病室に入り、優香の横に立った。


「優香さん、昨日は、ごめんなさい・・・、そして、おめでとう・・・」


めぐみが頭を下げると優香は軽く左右に首を振って


「何言ってるの、めぐみ・・・私のほうこそ、・・」


そのしぐさを見ためぐみはようやく笑顔を取り戻し、


ベットの横の椅子に座った。


「それにしても、島内さんには驚かされましたよ。」


めぐみの笑顔を見た優香も笑顔を見せた。しかし、うつむいて


「うん。わたしもまだ半信半疑なの・・・」


不安な一面をのぞかせた。


「そんなこと言わないでよ」


逆に心配するめぐみに優香は顔をあげて


「でも、今の私を受け入れてくれたんだから」


「そうよ、幸せになってね。」


めぐみは花束を渡した。


「ところで、山下君となにかあったの・・・」


優香がめぐみの顔を覗き込んだ。


その言葉にめぐみの笑顔が、一瞬で消え


「いえ・・・」


言葉を濁した。めぐみの様子を見た優香は、


「ひょっとして・・・」


話を続けようとしたが、めぐみが話をさえぎった。


「大丈夫です。2、3日もすれば、おさまります。」


「本当?」


心配そうにめぐみの様子をみつめる優香、


なかなか次の言葉が出ないめぐみ。


「ええ・・あっ・・そろそろ、わたし、先生のところにいかないと・・・」


めぐみは立ち上がった。


「どうしたの?」


「手術の説明があるの、じゃぁ。また」


そう言い残してめぐみは病室を去った。

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