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マイフレンド  作者: Seabolt
すれ違い
36/68

1

翌日、めぐみは日課のジョギングに出た。


するといつもの場所で、ジョンを連れた島内が待っていた。


「おはよう・・」


「おはようございます。あ、おめでとうございます。ジョンも元気だったか?」


ジョンの頭をさわり遊ぶめぐみ。


すると


「ちょっと・・いい?」


島内がめぐみを誘い、二人で近くの椅子に座った。


「いろいろ、ありがとう・・・ドナーまで」


そう言って島内は頭を下げた。


「いえ、そんな・・・偶然ですよ。ドナーは、」


謙遜するめぐみ


「いや・・何から何まで・・何といったら・・本当に・・ありがとう」


そう言って島内は、もう一度頭をさげた。


「いいんですよ・・・島内さん・・・」


戸惑うめぐみ・・・


やがて、顔をあげた島内は、彼女の顔を見て驚いた


それは、めぐみの目がはれていたからだった。


「それにしても、今日はひどい顔だな。目がはれあがってるぞ」


「えっ~そんなにひどいですか。」


めぐみは恥ずかしそうに両手で顔を覆った。


「なにか、あったの?」


島内はめぐみの顔を指差した。


「いえ」


うつむくめぐみ


「ひょっとして・・・・?」


「いえ、なんでもないです。」


「顔に書いてあるぞ・・・喧嘩したって」


「え?」


「やはり・・ごめん。昨日のことは、」


「いえ、いいですよ。・・・」


「好きなんだろ?」


ふいに島内がなった言葉に戸惑い顔を真っ赤にするめぐみ


「ちがいます・・・」


口では言ったがめぐみの目から涙がこぼれ落ちてきた。


しばらく、めぐみが落ち着くまで、島内は横にいた。


「島内さん、ありがとうございました。」


「その顔だと、今日は、会社を休んだほうがいいな。」


「はい。」


「自分の気持ちに素直になったほうがいいよ。じゃぁ」


島内は去っていった。

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