3
病室に戻った、めぐみ、そこには、ベットとに倒れこみ涙する優香の姿があった。
「ごめんなさい。」
めぐみか細い声でポツリと言った。
その声を聞いて、めぐみの方をむいて、優香はめぐみに枕を投げつけた。
「あんたの顔見たくないから出て行って!」
「ごめんなさい。」
めぐみは何度も謝ったが、とうとう、病室から追い出された。
とぼとぼと夜道を一人歩くめぐみ
しかたがない自分が悪いんだ。そう思いながら
そんな時、山下からめぐみの携帯に連絡が入った。
「めぐみ!!、優香に何をした。・・・泣いていたぞ・・」
これが山下の第一声だった。
「島内さんに本当のことを言ったの・・・」
山下は、言葉を失った。
「今どこだ、」
「湊駅・・・」
「すぐ行く、待ってろ!」
駅前で待つめぐみ、しばらくして、山下が現れた。
「光兄ぃは、どうしたんだ・・・」
「出て行ってしまって・・」
そう言って、うつむくめぐみ
「なぜ言ったんだ。!!」
山下は怒鳴った。
「なぜって?だって、移植できるってわかったのに」
めぐみが泣き出した。
その様子を見ても、山下の怒りは治まらなかった。
「なにも、今じゃなくてよかったんじゃ」
再び怒鳴る山下
その声に泣きつつも反論するめぐみ
「今、言わないといつ言うの?手術になったらばれるのよ!!じゃぁどうすればいいの?」
その言葉に、とうとう山下は切れてめぐみを残して行ってしまった。
一人残されためぐみは、ただ・・・ただ・・・泣いていた ひとりで