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マイフレンド  作者: Seabolt
告白
32/68

2

夜になって、島内が優香の病室にやって来た。


「今日は、めぐみちゃんも一緒か」


そう言って、優香のベットのそばに座った。


優香は緊張していた。


それに気付いた島内はやさしく声をかけた。


「どうしたんだい?」


「光一さん、話があるの・・・」


優香が話しだした。そして、病名を伝えた。


病名を聞いた島内、島内を見つめる優香、その様子を見るめぐみ、


病室にはしばらく沈黙が続いた。


沈黙の中、無言で島内は立ち上がり、部屋を出ようとした。


「島内さん」


めぐみが呼び止めたが、


そのまま何も言わず島内は病室を出て行った。


島内の態度を見て、ボロボロと泣く優香


めぐみは、すぐに島内を追いかけた。


そして、病院の近くで島内を見つけた


「待ってください!!」


島内を呼びとめ近づくめぐみに対して、


「これ以上近づくな!」


背中を見せたまま叫ぶ島内


彼の背中が泣いていた。


おもむろに、「2年前もそうだった。」と島内は話し始めた。


「おれは、優香にプロポーズをする日だった。彼女から別れを言い出した。・・・そして、今度も・・・」


そう言ってうつむき、悲しそうにつぶやいた。


「ちがうよ、島内さん、優香さんは、別れたくないから。島内さんを信じたから」


必死に優香の事情を説明するめぐみ、島内は、その言葉を


「しかし・・・」と遮り、やがて、背中を見せ去ろうとした。


「待ってよ。」


めぐみが手を引くと、物凄い形相でめぐみを睨んだ。



そして、



「離してくれ。」といい、その場を去って行った。

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