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マイフレンド  作者: Seabolt
最悪の日
23/68

1

目覚めは最悪だった。


昨日、また山下のところに遊びに行っためぐみ、


案の定、二日酔いの状態で目が覚めた。


しかし、めぐみは、いつものようにジョギングへでかけた。


「おはよう。めぐみくん」


そこへ、挨拶をしてきたのは優香だった。


「あ、おはようございます。今日は一人ですか?」


「そうよ・・・」


優香は、めぐみの顔色を見て、しばらくして、酒臭いにおいに顔をしかめた。


「どうしたの?うわ酒臭い・・・」


「昨日、山下さんと飲んで・・・」


「まぁ。ここに座って。」


近くのベンチにめぐみを座らせた。


「ところで、めぐみくんは、女の子でしょう?」


めぐみは、どきっとした。


「はい・・・」


「やっぱり!?」


「ごめんね、この間は・・・」


「いえ、どちらかといえば、もともと男っぽいし・・」


「でも・・・女の子らしくしたも」


「ええ・・まぁ・・・このほうが楽だし~」


「そうなの・・じゃぁ、めぐみって呼んでいいよね」


「はい・・」


「私のことも、優香ってよんで。」


「優香さんでいいですか?」


「いいわよ。」


優香さっと立ち上がり、振り向きざまに手を出してきた。


めぐみも握手のつもりで手を差し伸べたときだった。


優香がめぐみのほうへ、倒れこんだできた。


「優香さん!?」


叫んだが、返答が無い。





病院で優香は、応急処置を受けていた。その間にめぐみは山下に連絡をしていた。


「早く出てよ・・・・」


そう思いつつ、コールするがなかなかでない。


それはまだ山下は夢の中にいたからだった。


夢の中で・・・


彼女がベットをそっと出て行った。


夢うつつに彼女の後姿を見送る山下


しばらくして、


キッチンからいいにおいが・・・


やがて、


彼女が、ベットに戻ってくる気配を感じた・・・


彼女は、2~3回顔に息を吹きかけ・・・


薄目を開けようとしたところ、


「おはよう・・・」


とささやき


やわらかい、唇をあててきた。


目をあけると、めぐみだった・・・・


「うわ!」


びっくりして、起き上がる。


最悪だ・・・と思ったら、携帯がなっている。


「だれだよ・・・」


携帯を見るとめぐみからだった。


「もしもし・・」


「もしもし、山下さん?・・・めぐみです」


「なんだよ、朝から・」


山下は、半分の頃気味だったが、めぐみの必死な口調が目を覚まさせた。


「山下さん・・・、島内さんと連絡とって・・・」


「なんだよ、いきなり光兄ぃなんて・・・」


「優香さんが、優香さんが、たおれたの・・・」


めぐみが、叫ぶ


「えっ・・・めぐみ。どこの病院だ。すぐ行く。」


「湊中央病院・・」


「すみません・・・」


めぐみの後ろから声がした。


「また電話します。とにかく、島内さんへ連絡して・・」


そういい残しめぐみの電話はきれた。

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