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マイフレンド  作者: Seabolt
失恋
16/68

5

数日後、会社からの帰り道、めぐみは、ジョンと散歩する島内を見かけた。


「こんばんは・・・」


島内が挨拶する間もなく、めぐみは、ジョンに目をやり


「ジョン、こんばんは・・・」


じゃれていた・・・


ふと、そこには、見慣れない人が・・・・


「こんばんは・・・・」


そう声を掛けてきた。


めぐみは、その人を見て驚いた


先日、助けた女の人が立っていた。


しかも、島内と仲良く腕を組んでいた。


「こんばんは。・・・」


めぐみが顔をあげると、


その女性は、気づいたのか。


「あっ・・・あなた、あの時の・・・・助けてくれた・・あの時は、ありがとうございました。」


「ええ、まぁ」


めぐみは浮かない返事をした。


その光景を見て島内が驚いた。


そして


「ひょっとして、二人は、知り合い?」


島内が聞くと


「ええ、この間、助けてくれた人よ。話したでしょ。酔っ払いに絡まれてって・・・」


その女性が答える


「ああ~!!あの時の」


島内はにこやかにめぐみの方を見る


「ところで光一さん、誰・・・なんで、しっているの?」


女性は島内に耳打ちをした。


「わたし、飯塚めぐみです。」


めぐみがと言うと、


「めぐみくんって、強いわよね」


その女性は、めぐみを見ながら一回りした。


「わたし、大橋優香、よろしく・・」


手を差し伸べる。


それに答えるようにめぐみも手をだした。


「よろしく」


「光一さん、何で言ってくれなかったの?」


「毎朝会う、元気のいい子がいる。っていってなかったっけ」


「あ~、あの子ね、」


「きみが助けた女性が、優香とは知らなかったんだ。改めて俺からも礼をいうよ。ありがとう」


「いえいえ。とんでもない。たまたまですよ。これで、邪魔者は消えます。ジョンまたな」


そういい残して、めぐみは、去っていった。


友人の話は、島内さん自身の話だったんだ・・・


あんなきれいな人と・・・





山下は、優香のところに遊びに行った。


そこには、島内がいた。


「何だ。仲直りしていたんだ・・・心配して損した。」


山下は、少し寂しげに言った。


「そうそう、あの子にあったわよ。」優香が山下に言った。


「えっ?」と聞き返すと。


「この間、わたしを助けてくれた子。」


「あっ・・・あ~あ、」


「えっ~っと、」と名前を思い出す優香


「飯塚・・・」と山下が言うと


「めぐみくん!!」と喜び、話をつづけた。


「聞いて聞いて。なんと、彼ねぇ、光一さんと知り合いなんだってぇ」と


山下は、光一の顔をみて、


「本当?」


「ああ、」


しばらく3人の会話は続いた。


やがて、


「そろそろ、かえるは、」


山下は席を立った、


「もう少しいても・・・」


「じゃ、こんど、」


「それじゃ・・・」


外に出た山下は、ついていないぁ~と空を見上げた。


ふと目の前には、ジャージ姿のめぐみが走ってきた。


「なんで、お前が目の前にいるんだ?」


めぐみを見た山下の一言だった。


「いるんだとはなんだ」


めぐみは、思わず言い返してしまった。


「ほら・・」というと


ポツリ、ポツリと雨が降り出してきた。


やがて雨は、土砂降りになってきた。


「俺の家が近いから・・・」


山下は、めぐみを引っ張っていった。



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