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二日酔いの朝、昨日は、結構飲んだ。
昨日のことを思い出すめぐみ・・・
「山下さん・・」
そのまま、居酒屋で寝てしまった山下
そこへ大将がその光景を見て驚いた。
「おや・・・珍しい」
「大将」
山下をゆすっていためぐみが振り返かえった。
「寝ちまったのか」
「大将」
「とりあえずタクシー呼んどいたから、あと頼むは」
「えっ?」
めぐみの驚いた表情を見て
「何、驚いてるんだ」
「あの・・」
「どうした。」
「わたし、山下さんの家知らないんです。」
「えっ?」
一度は驚いた大将だったが。しばらく考えて
「今日は、難しいから、これ・・」
そう言って、山下の住所を書いた紙を渡した。
「タクシーが来たぞ。」
その後、めぐみは何とか家に送り届けた。
翌日・・・
とりあえず、ジョギングに出ためぐみ
気持ち悪いと思いつつ、
ふらふらしていると、
ジョンを見つた。
そして、ジョンに近づいて行った。
ジョンはいつもと違い激しく吠えた。
「ジョン!」
声をかけるめぐみにジョンはさらに吠えた。
ジョンと遊ぼうとしているめぐみに島内は声をかけた。
「めぐみちゃん」
「島内さん、おはようございます。」
けだるそうに返事をするめぐみの様子を見て島内は、
「めぐみちゃん、ひょっとして、二日酔い?」
「ええ、まぁ・・・」
二日酔いがばれて、少しばつが悪そうに答えるめぐみ
「そう・・」
「ところで、島内さんも、ここ数日会いませんでしたけど・・・」
「すこし、・・・あってね・・・今日は、さすがにジョンに連れられてきたよ」
「なにか、あったんですか?」
そう言って、めぐみは島内を見上げた。
「そうだな・・それより、めぐみちゃんこそ、何かあったの?」
「いや・・なんというか・・ちょっと」
めぐみが昨日山下と会ったことを言うと
「本当に?」
島内は大笑いをした。
「あんまり、笑わないでくださいよ。」
「頭が痛いんだろう」
からかう島内
「もう・・知らない・」
少しむくれるめぐみ・・
「でも、飲み過ぎないようにね。」
めぐみにやさしく微笑みかける島内
「ありがとうございます。」