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マイフレンド  作者: Seabolt
失恋
12/68

1

「今なんて・・言いました?」


山下の言葉を聞きなおすめぐみ・・・


「だから、たまに、こうやって会わないか?」


「なぜ?」


不思議そうに山下を見つめるめぐみ、それを見て、山下はため息をついて


「奥山がうっとしいんだ」


そうこぼした。


「どうして?かわいらしい娘じゃないですか」


「そりゃ、会社の同僚なんだ・・・」


「社内恋愛なんて普通じゃないんですか?」


「そうじゃなくて、」


「だったら、なぜ?」


「部署が同じなんだよ。」


「それが?」


そのめぐみの一言に、むっとした山下、


「あのなぁ~!!お前の好きな娘が同じ部署にいたらどう思う?」


「どうって!!!わかりません。」


「みんなの前で、恥ずかしくないか?」


めぐみは、ふとその光景を思い浮かべた。


確かにみんなに見られているのは恥ずかしいと思った。


「でも、なんでわたしなんですか?」


「ちょうど、奥山も君の事を知っているから、都合がよい。」


「それだったら、この前の彼女がよかったんじゃないんですか?」


「優香は、無理だ。」


山下はむっとした。


「優香さんって言うんですか。あの人」


めぐみが言うと


「優香は、・・・えい、うるさい・・・」と少しむきになった。


「では、これで・・・」というと、


「今日は、飲みに行こう・・・」


山下は、イライラを吹き飛ばしたいと思いめぐみを誘った。


「えっ・・・」





「いらっしゃい・・・おっ?雄ちゃん・・・新しい彼女?」


その言葉にピクリと止まる山下・・・


「大将!!そりゃないよ・・・」


そう言って、めぐみを指差す山下。


その行動を見て、


「どういう意味?」


そう突っかかるめぐみに対して


めぐみを見つめる山下、


その視線にドキッとするめぐみ


しかし、次の瞬間


「何だよ!!」


そう言ってめぐみの頭を小突いた。


「痛いってば~!!」


そんな言葉を無視して、山下は


「大将!!席は?」


「いつもの場所が開いてるよ」


「ありがとう・・行くぞ!!」


そう言ってめぐみを先導する山下・・・


ただ、ついていこうとするめぐみがふと大将を見ると


大将はにこりと微笑み、小さくガッツポーズを見せ


そして、口パクで”がんばれ!!”とめぐみに言った。


何をがんばれというの?


と思いながらめぐみは山下と同じ部屋に入って行った。


「カンパーイ」


二人はそう言って、飲み始めた。


しばらくして、


「あの~」


「なんだ?」


「さっきの件ですけど・・・どうするんですか?」


「なにを?」


「だから・・・さっきの女性の件・・」


「そうだな・・」


そうつぶやいて、山下は、お酒を口にした。


ふと、めぐみのグラスを見ると空になっていた。


「まぁ、飲め!!」


そう言ってめぐみのグラスに有無を言わさずお酒を注いだ。


そして


「ん~? なんでっけ?」


山下も結構飲んでいた。


「何だっけじゃなく・・・」


「だから?」


「だから・・・こうしてたびたび会うんですか?」


「今日は俺のおごりだから・・・気にするな!!」


「そうじゃなくて・・・」


「とりあえず・・・カンパーイ!!」


山下はかなり上機嫌で。乾杯をしてきた。


そして、自分のお酒を一気飲みし、再び注いだ。


こうして、この夜は更けた。



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