表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100奇譚  作者: 非辻 嫌欺
1/1

株式会社呪託

100奇譚・1話目。

「―――ようこそ、株式会社呪託へ…歓迎いたします。こちらへ…」

会議室へと案内され、お茶を少しいただき、その”悪魔”は話を始めた。

「それで、本日はどのようなご用件で?」

「いや、要件なんてなにも…ただ、いつの間にかここにいて……。」

私が答えると、”とぼけないでください!”と少し睨む、”悪魔”。なんだ?尋問か?

「―――あなたも、力が欲しいと思ったから、ここにいるのでしょう?」


こほん、と咳ばらいをひとつして、”悪魔”は話し始めた。

「……いくら私たちが”悪魔”だからって、そんなに警戒しないでください。

我々も、もう信頼の生まれない雑な商売はしまいと、この会社を立ち上げたのです。

改めて聞きます。どんな力を、お求めですか?」


なんだか、妙にしっかりしているような気がする。これなら、まぁ大丈夫かもしれない。

「―――俺は、勇者をやっている。異世界に召喚されて、勇者になって、正直浮かれてた。

俺は主人公になれるって思ってた。仲間の奴らはベテランで、俺がいなくても連携はとれるし、強い。

それに比べて俺なんかは、戦闘スキルもろくにないし、魔力もタンクに負けるレベルだ。

正直、つらい。輝かしい人生じゃなくていいから、せめて仲間と信頼しあって、戦いたい。

ちょっとはデキる奴……で、ありたい。」

そうだ、俺は勇者として召喚されただけのただの一般人。

パーティーメンバーの足ばかりを引っ張っている金魚のフンなだけの雑魚勇者。

それが、世間の評価だった。


「わかりました。おすすめなのは、ここらへんですね……。」


[斬撃にカモフラージュ!振って出てくるマジックカッター]500mL

[索敵魔法!ミル・ハイ]1000mL

...


「当社の商品はすべて月額制となっておりまして、

血を、月に一度値札に書いてあるだけいただければ、能力の使用ができるといったものになってます。

ただ、血を一度にたくさん消費すると、最悪の場合死んでしまうので、分割でも払うことができます。」


俺の手はそれに伸びていた。気が付くと口が開き―――



「これにします。」


「そうですか、よくお似合いですよ!」

そんな声を最後に、俺の意識が途絶えた。てかお似合いってなんだよ......。


・・・


気が付くと、戦場にいた。そうだった、そうだった。

俺はこの迫力に、意識を失ったんだ。


足が戦斧のようになっている、大きな蜘蛛。

パーティーは、僧侶のみが意識を保って立っていた。

激しく怯えている、当然だ。僧侶はひとりでは戦えない。


呼吸を整える。赤のオーブのような目玉、黒くぎらりと光る戦斧の足。

僧侶に振りかぶるその瞬間!俺の体に魔力がほとばしり、青黒いプラズマが大地を揺らす。

俺が手に入れたその力は、月額1300mLの―――




―――『ダッシュ』!!!




視界が揺らぎ、周りの景色が間延びして、世界の音が波のように引いていった。

助けなきゃ。俺はただがむしゃらに走った。

僧侶の頭上には戦斧の足、タンクと魔法使いは気絶。振り下ろされたら最後、生還は不可能だ。


なんだか長い。ダッシュを使ったのに、速く走れない。必死にただたどり着こうとした。

僧侶を抱え上げ、何故か固まっている蜘蛛の腹の下を通り、後ろへと周り。僧侶を下した。


プラズマがはじけ、間延びした空間は、もとに―――。

爆音が響いたのはその時だった、

私が通った場所の岩は、粉々に砕かれ、空気がはじけ飛び、高い音が響いた。


僧侶は間抜けに、”へ??”と言った。

コンセプト

”もしも、悪魔契約が存外しっかりしていたら…。”


続きを作ってほしいという方が居たら(多分いない)コメントとかしてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ