第14話「すきぴが部屋にいたにゃん!?」
「うにゃああああああああっ!!???」
目覚めた瞬間、絶叫した。
ベッドの上、ぐしゃぐしゃの髪、乱れたシーツ、そして——
「……あ、あ、あれ!?!?!? メ、メモ……!!」
そう、メモだ。この発狂の原因は。
慌てて胸元を見ると、そこには昨日のメモがしっかり残っていた。
「次は、現実でも。
朝食は冷蔵庫に入れてある。
起きたら温めて食べるように。——霧崎」
「マジで……いたの!?!?!? 霧崎さん、あたしの部屋に……!?!?」
ふらつく足でベッドを飛び出し、リビングへ。
(頼む! 夢であってくれ……!)
がちゃっ。
「……えっ、冷蔵庫……に……オムライス……?」
そこには、タッパーに入った完璧な黄金のオムライス。
そして上には、ケチャップで書かれた文字。
「何も見てません」
「絶対うそだあああああああ!!!」
顔が燃える。体が爆発する。心臓がもげそう。
(あたしの、バイブが刺さったままの寝顔……!)
(あたしの、興奮している顔……!)
(あたしの、にゃんにゃん寝言……!!!)
——全部、見られた?????
「うわああああああああああんん!!!」
膝から崩れ落ち、床を転がる。
(まって。いま冷静に考えて? 霧崎さんがあたしの家にいるって、どういうこと!?)
寝室にダッシュで戻り、布団をめくる。
「よ、よし! ここにはいない!」
いるわけがない
(でも……それにしたって、どのタイミングで来たの!? 鍵、どうやって!?)
そのとき。
スマホに新着LINE。
霧崎 誘:昨日、君がドアに鍵を挿したまま寝てたから入った。
霧崎 誘:全裸バイブ睡眠法、参考になった。
霧崎 誘:データ解析、俺も手伝う。
「しぬーーーーーーーー!!!!!」
顔から蒸気が噴き出して、カップ麺くらいは茹でられそう。
心臓は今も大暴走中。バイブより震えてる。
(ていうか!!!!! 全裸バイブ睡眠法って、ネーミングなんなの!?!?!?)
しかも、霧崎さん……手伝うって言ったよ!?!?
あたしの、ひとりえっち明晰夢プロジェクトに!!!!
(待って……冷静に考えて……これ、恋のビッグチャンスなのでは!?)
鼻息フンフンしながらスマホを構えた、そのとき——
ピンポーン♪
「………………まさか」
インターホンに映るのは——
完ッ全ッ無ッ欠ッスーツ姿の、霧崎 誘(現実Ver.)。
「おはよう、天王洲。入ってもいい?」
「しにゅうううううううううう!!!」
私は再び、深い眠りについた。




