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エッジ・ランナーズ  作者: 高梨真
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2029年度全日本中学校陸上競技選手権大会

笑っても泣いても、中学最後の大会。心臓の音が聞こえる。100m先のラインを誰よりも早く踏む。それだけで、みんな笑うんだ。山口が何か叫んでる。聞っこえねぇよ。第六レーンには、この大会の大本命と言われている、前回2位の谷垣君がいた。悪いな、今回優勝するのはアンタじゃないんだ。スターティングブロックに足を置く。絶対に勝つ!!



『セット』



スタートがほんの少し遅れた。上体を少しずつ起こし、大きく手を振り、加速していく。いそげ。はやく。3人抜いた。残り64メートル。はやく!心臓の音など、もう聞こえやしない。静かだ。周りの選手を見る余裕もない。シャボン玉の中にいるような、透明な世界。残り28メートル。その時だった。

突然、透明だった世界に青色の不純物が入り込んだ。その後、だんだんと背中が痛くなってくる。心臓の音が大きく聞こえる。あぁ、そうか。

転んだんだな。






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