作戦会議3
「そういえばこの前このような事があったのですが」
「ん?」
「なになにー?」
「悪い予感しかしない」
「攻一さんが下校中に10人体制でストーキングしていたのですが」
「2人増やしたのだな」
「この前、撒かれたって言ってたもんね」
「開幕からもう怖い」
「その時に小学生女児が転んだのを助け起こしていたんですよ」
「そんな・・・! バカな・・・!」
「ウソでしょ・・・!」
「そんな驚く?」
「私、感動してしまいました」
「ああ」
「そうね」
「大したことじゃないって」
「女性を人として見ていたんだなって」
「攻一は時々、女性をゴミを見るような目で見るからな」
「私もこの前ドン引かれた目で見られたわ」
「そっちかよ。そしてそんな目で見るのはお前ら三人だけだよ」
「お二人は何かありませんか?」
「・・・この前あった事なんだが」
「うんうん」
「ねぇもうそろそろ会議終わらない?」
「今日の夜は長くなりそうですね」
「・・・攻一が女生徒と一緒にプリントの束を抱えて歩いていたんだ」
「な、なんてこと・・・! まさか・・・浮気・・・?!」
「俺が何してようが浮気ではないけどな。あとプリント運ぶの頼まれただけだからな」
「・・・朔夜さん、一応その生徒の名前をここに書いていただいても?」
「私もこんなことはしたくないが・・・しょうがないな」
「しょうがないしょうがない」
「危ない危ない! 一番渡しちゃいけないやつに情報渡すな!」
「では早速アキラに・・・あ」
「ん? どうした鏡花?」
「どうしたのー?」
「そういや最近屋敷内でアキラさん見かけないんだけど」
「ふぅ・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「おいまさか・・・」
「今日のところは解散しましょうか」
「そうだな」
「夜も遅くなってきたしね!」
「おい! アキラさんをどうしたのか答え――あれ、そのまま出ていくのか? ちょっとこの縛ってる縄だけでも解いて――ほんとにそのまま出ていきおった! おーい!」
朝までそのままでした。
小ネタ
ちなみにアキラさんは部屋が変わっただけです。
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