作戦会議2
「…………………おい雌豚」
「………………………………」
「ンンッ♡……………………」
「………………………………」
「いや今完全に反応したよな。もういいからこの縄解いてくれよ」
「紅茶はダージリンですよ」
「……ああ、とてもいい香りだな」
「紅茶とマカロンの組み合わせはズルいなー」
「何がお前たちをそこまでさせるの?」
「お菓子といえば朔夜さんがお作りになった和菓子はとてもおいしかったですよね」
「豆大福を作ったか……今度は苺大福にしようか。リリーも苺は好きだろう?」
「大好き! あ、ねぇ私も一緒に作るわ」
「あ、まだ下着を洗濯に出してなかったな。浴室に置きっぱなしにしてしまった」
「………………………………」
「………………………………」
「(ガタッ)…………………」
「あー勘違いだったわー。まー別に誰も聞きたくないよな俺の下着の事なんて」
「さて、こんな物を攻一さんの部屋から見つけたのですが」
「ほう……BL本か」
「わっ初めて見た」
「おい! 俺の宝物に何をする気だ! 仕返しか? 悪かったから! 謝るからやめろ!」
「攻一さんの好みの参考に皆で読んでみましょう」
「いい考えだ」
「ドキドキするね」
「おい! お前らが読みたいだけだろ! ちょ――俺も一緒に読んで良い?」
「………………………………」
「………………………………」
「………………………………」
「………………………………」
「なるほど……皆さんに聞きたいのですが・・・。攻一さんは受けだと思います? 攻めだと思います?」
「ふむ……」
「えー……うーん……」
「俺が言うのもなんだけど会議内容これでいいの?」
「受け……ですかね」
「攻めじゃないか?」
「相手による……?」
「ここは一回皆BL本を買って勉強するって結論でいいじゃないか。な? それで買った本は貸し合おうじゃないか。な?」
「閑話休題して攻一さんを攻略する話を再開しましょうか」
「そうだな」
「お菓子も食べ終わったしね」
「悪夢がまた始まりおった」
小ネタ
「……ん? 寝てたのか? えっ何か縛られて――」
「もしもし……ええ、上手くいきました。記憶に障害も認められません」
「怖い怖い怖い!」
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