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更新恐ろしく遅れて面目ない。
皆さんおはようございます。いよいよユリウスくんの初めての旅が始まります。
「うぐぉぉぉ…ユリウスが…あんなに可愛かったユリウスが旅立つなんてぇぇぇ…」
「忘れ物はないわよね?しっかりご飯を食べるのよ?ちゃんと寝なさいね?働きすぎないようにしなさいね?挨拶はしっかりするのよ?ご飯もバランスよく食べないとダメよ?あと…」
「もう、分かってるよ。恥ずかしいから子供扱いはやめてくれ…」
だが断る。
「だって…」
あ、まみー泣かせた。いーけないんだー。いやまぁ、元から泣いてたけども。
「ちゃんと定期的に帰ってくるから!手紙も送る!」
「絶対だぞ?忘れるんじゃないぞ?絶対だぞ?」
「あぁ、もちろん。…じゃあ、行ってきます。」
「…えぇ、行ってらっしゃい。気をつけるのよ。」
「あぁ、行ってこい」
こうしてユリウスは手を振り返し、何度も振り返りながら旅立ったのです。
…さ、つーいてこ。理由こじつけて旅についてくんだ!なんか、チート主人公感出てるから!
でもなー。出会うまでが大変だ。空から落ちるか?いや、言い訳がめんどい。うーん、なるようになるかな!幸い時間はたっぷりあるし。飽きるまで着いていこう。
…でさ、ユリウスは何をしているんだろう?めっちゃ地図回して首傾げてるんだけど。もしかして迷った?マジ?どこ行きたいんだろう。あ、地図に印ついてる。…近くの街だね。街だけどさ、遠ざかってるんだよね。すんごい綺麗に反対行ったね。街の方向教える親切な人みたいな感じででるかー?さすがにこんな登場をするとは思わなかったけど。
よし、そうと決まったら顔隠れるローブでも付けるか?いやぁ、一応町娘みたいな格好してるけど、普通こんなとこに現れないしね。魔法使い的な。背丈とか誤魔化す気は無いけど。それじゃユリウスの進行方向100メートル先から歩いていこう。気配普通にしたから動物も怯えなくなった。良きかな。
お。あっちから見えたっぽい。こっちに来た。
「あの、少しいいか?」
「こんにちは、冒険者さん。どうしたの?こっちは森しかないよ?」
「あー…いや、その、迷ったのだ…」
「ありゃ、そうだったの。街に行きたいの?」
「あぁ、そうだ。」
「それなら、冒険者さんが来た方向だよ。」
「何!?そうなのか…」
「良ければ、一緒に街まで行く?」
「あぁ、すまない。助かる。」
「うん、こっちだよ!」
よーし。出会いは出来たな。ここからは押すだけだね!偶然を装って声をかけに行くぞー!
さて、街に行くまでなんの話しよう…無難に冒険者の話かね?
「ねぇねぇ、冒険者さん。なんで旅してるの?」
「うーん…外を、見て見たかった、からかな。」
執念で炎魔法使ったくせに軽い。
「ふぅん?そうなんだ?でも、街も素敵だけど、村もいいよね!楽しい!」
「そうか?俺は街の方が楽しそうだと思うけど…」
「ううん!街は新しいものを見るのが楽しいし、わいわいしてるけど、村は狩りとかしれて楽しいよ!」
「そうか。まぁ確かに、初めての狩りは楽しかった。」
ちょっと不器用ながら笑おうとしてるあたりきゅんポイントだと思う。多分。ひゅー!いっけめーん!
「うん!んー、冒険者さんはどこに行くつもりなの?」
「うーん…初めは色々なとこ回って旅して、満足したらどこかに定住するのか…?うん、分からない。」
「そっか!私も旅してみたいな!」
「そうかぁ、まぁ、大きくなってからだな!」
「えぇー。」
「だめだろ、小さいうちに旅に出たら。外はあぶないんだぞぅ?」
「えー。まぁ、いいや。それより冒険者さん、もうそろそろで街だよー。」
「そうか。ここまでありがとうな。」
いやー、最初はちょっと顔が見えなくて警戒してたけど、ちょろかったわー。ふっふっふー。私にかかればお手の物!
「いえいえ!また会えたらいいね!」
「あぁ。て言っても、街は広いからな。希望程度に願っておくよ。」
「うんうん!あ、そだ!宿は東門の近くのアキタケンがオススメだよ!」
「そうか。ならそこに泊まることにする。本当にありがとな。」
「うんうん!それじゃ、またねー!」
「あぁ。」
よし、ユリウスが行った。さて、森の中からユリウス見てるか。気配操作は感じるだけどそれじゃ言葉がやばいしね。どこがやばいか分かるだろー?ちなみになんで宿の事が分かったのかは、知識の中にあるオススメの宿って言うのにあったから。常識ではないよね。
さてさて。ユリウスは何事もなく宿に入り、何事もなく旅初日を終えました。良かったね主人公みたいに問題に巻き込まれなくて。まぁ、明日ギルドに行くみたいなこと言ってたし巻き込まれると思うけど。期待してるよ主人公感。
私は睡眠必要ないのでとりあえず気配消して歌ってる。
あー…プリン食いたい。あのとろとろぷりんとかいいよね。卵プリンも美味いし。マンゴープリンも最高。もちろんチョコプリンも。カラメルも辛めのもあれば甘めのもある。メーカーによって味も食感も違うし。いつもは普通に食べるけど、たまに混ぜて食べたくなる。焼きプリンとか結構全体的に焼いてあるふわふわ感が残って美味しいよ。昔は混ぜて食べるの邪道だと思ったけど、食べてみたら案外美味しかった。食べ方とか模索するのも楽しいんだね。そういえば飲むプリンとか売られてたよね。あれ最高だった。プリンは絶対学校帰りとかに買ってたなー、懐かしい。いや、今でも仕事帰りには買うけどさ!疲れて倒れそうだとしてもこれはやめられない。プリン作る材料この世界にもあるよね?絶対プリン布教する。プリン教作りたい。さすがにそこまでは無理そうだけど。同士が欲しい。いやまぁ、近くのコンビニのプリンしか食ったことないけど…正直にわかだけど…でも…プリンはLove。マジLove。唐突にはっちゃけるくらいにはLove。でも食いすぎると太る。当たり前だよね!寒い時も暑い時もプリンは正義。美味しいから正義。ただ普通の人に言うとドン引かれる。当たり前だよね!唐突に普通は存在してないとされる神を崇めているようなものだからね!崇めるけど!引いた眼差しなどダメージも少ないわ!ふはははは!
そういえばさ、神様のとこで黒猫貰えるとかって言ってたけどどこで巡り会えるんだろう?会えたらどうしよう、名前。さすがに黒猫って呼ぶのはね。黒猫だからってダークキャットはダメでしょ?黒猫ちゃんはうちの子になるから可愛い名前を探そう。確かキラキラネームが気になって調べたの覚えてたはず。
うん、覚えてた。雄だったら煌羅。雌だったら希星。きらときらら。雌だといいな。黒猫って言ってたけど毛長いかな?梳かすくしとか必要かな?確か毛の長さによってくしも変えた方が良かったはず。寝床とか買えるかな?時間があったら買いに行こう。
それよりも今座ってるこの木生命力すごいんだよね。他の木より魔力持ってる。何これ?常識の中に…お、魔木か。なんか魔素の多い長寿の木が魔木になるそうだ。あ、だから使うためにどんどん伐採されていき、魔木の数がやけに少ないのか。
で、この木は魔木だと知られないように魔力を内側に貯めてってるわけなんだけど…溜めすぎて爆発しそうになってる。でも、爆発させたら貯めてたから濃密な魔力が出て人間に勘づかれると思ったから必死に貯めてるっぽいけど…3日後には爆発させそうだ。助けよう。
魔力をふわっと抜き出して吸収すればバレない。気配も消してるし、しばらく警戒していないと確認したら落ち着くでしょ。抜き出すぞー。
魔木が驚きでめちゃくちゃわさわさしている。揺れる揺れる。今風吹いてないからバレるぞー。っと。よし、いい感じに抜けたな。
しばらく驚きでわっさわっさしてたけど、誰もいないと確認してからは普通に大人しくなった。まぁね。とりま、そろそろ朝だし街の人の動きでも見てよっかな。
…そういえば私今夜何してたんだろう。
主人公身長だけ見れば幼女みたいな設定にしてこよーっと。
私「秋田県に、飽きたけん!」
友「秋田県に飽きたらぶっ殺すけん!」
私「うん、ごめん。」
友「許す。」
ちなみにダークがプリンを好きなのは私の影響。みんなもおいで…プリンの闇へ…