1の2
前世の方の名前は出さないつもりです
ふわふわとした意識がある。
目を開けて周りを見ると、全て真っ白だった。そういえば人は長い間真っ白な空間にいると精神が壊れるとか。…それよりも。
「私、死んだはず。」
「うん、たしかに君は死んだよ」
上から声がした。上を見ると、白い光があった。白い光はアウトー。
「あの、見えずらいので白じゃない色になってくれませんか?」
「え、そこ?いやまぁいいけども。」
金色になった。眩しい。
「というか、僕が今まで見てきた性格じゃないんだけど…?」
ストーカーのようだ。
「1回死んで、今までの人生懲り懲りだなと思い、色々変えてみました。」
「普通変わらないと思うよ?」
「はぁ。変えました。」
「うん、まぁ、いいや。これはこれで。」
「と、いうか、なんで私ここにいるんですか?」
「うん、本題だね。僕が君をここに呼んだのは、異世界に転生してもらいたいからさ。」
「はぁ。」
伊勢海老食べたい。
「反応薄いねぇ…」
「ん?異世界転生?」
「反応遅いねぇ…」
「え、なんで異世界転生ですか?」
「うん、それはね………」
溜め長い
「なんとなくだね!」
「溜めたくせに理由薄い」
「ちょっと、毒舌酷くない?」
「なんとなくで異世界は…ねぇ」
「うーん、強いていえば君が天使だからかな?」
「は?」
いや、確かに天使とは言われていたりしたけれど。それとは別では?
「天使と呼ばれるほどの容姿、才能、性格。これがあれば異世界に適するんだ。僕なるべく異世界の人と人混ぜたいからさ。でも適さない人だとすぐに死んでしまう。」
「天使が祟ったと。」
「うん、まぁ、うん。他にも天使と呼ばれるような何かを持ってる人はいたけど3つ揃ってる人は初めてだからね!ちょっと最近かき混ぜてない異世界に行ってもらおうかと。」
「はぁ、まぁいいですけど。」
「ん?え?いいの?」
「えぇまぁ。というか強制じゃないんですね。」
「いやまぁ、たしかに任意だね。」
異世界はとてもとても面白そうである。だから私はこの生まれ変わった性格で生きてみたい。自分のために生きたい。
「なので行きます。」
「僕今人の気持ちわからないようにしてるから何がなのでなのか分からないよ?」
「行きます!」
「あ、うん。とりあえず色々これで設定しちゃって。」
目の前に タッチパネルが 現れた
ゲームのようだ。
名前、容姿、年齢、属性、スキル、特殊、称号、服、持ち物、産まれる場所
うーん、これは、めんどくさいやつだ。
名前…ダークでいいか。くろくろ。
容姿…うわ目がグリングリン動かせるー。ゲームのアバター作る時のやつみたいだな…こっちの方が高性能だ。
髪は…黒でいいか。伸ばすと…うわ伸びる伸びる。地面にくっついてさらにさらに…
「それ世界一周するまでに伸びるよ。」
髪伸ばしてるのバレた。うわぁ長い。腰までの長さに戻そう。
今声掛けてきた神様何しているんだろうと思ってみて見ると、地球儀?みたいなのを300くらい並べていた。よくよく見るとそれぞれ違う地球儀だ。
恐ろしい数の異世界である。多分異世界。
とりあえず髪はゆるふわロング。
目は…前世タレ目だったからつり目にしよう。
色は赤ーの。
鼻はスっと高くして、口は真っ赤…よりちょっと薄くして、眉はキリッとした眉…うーん、上の下!よし。
体はボンキュッボンにしておこう。やや大きい、やや細い、やや太い位で。
そしてそして。幼女体型。身長だけ。つるぺたではなくボンキュッロリっすね。
うんうん、全体的にもいい感じの上の下
都会では50位くらいだな。
年齢は18にしよう。見た目に合わないけど。ん?属性?
「属性ってなんですか」
「闇とか光とかそういうの。君が行く異世界には光、闇、火、水、土、風、時、無の8つがあるよ」
「なるほど、ありがとうございます。」
「うんうん、ゆっくりやっちゃってー」
とりあえず属性は闇にしておこう。
スキルは…一覧がある。スクロールしてみると1000個くらいのスキルが並んでいた。うん、分からない。
「神様スキルなんでもいいので決めてもらってもいいですか?」
「うわめんどくさいやつ。まぁやるやるー。僕がスキル決めてる間に他の決めといてー」
「はーい。で、特殊ってなんですか」
「怪我した時にそこに表示されるよー」
「ほう。では目を見えなくしたいです。」
「えっ!?いや、まぁ、人の好きにすればいいか。じゃあ他の感覚上げちゃうか。気配感知とかも必要だな。」
わーい。なんか他の感覚あげてくれるみたいだー。
「あ、目が見えないなら盲導犬みたいにペット付けてあげるけどどうする?」
「猫ならいります。」
猫かわいいよね。小さい頃に実家に猫いてとても可愛かった。
「おっけー。黒猫?」
「黒猫で。」
何も言わなくとも黒猫だと伝わる以心伝心。
「うんうん了解。」
称号は…転生者、盲目の者…あと何あるかなぁ。無いかな?無いな。
「あ、称号自分で決めたものと世界が決めたもの2つあるからね。」
「え、じゃあ世界が決めた称号も表されるんですか。それって消せるんです?」
「一応消せるよ。」
「あ、じゃあこの2つでいいです。」
「うんうん。他のも決めちゃっててねー、もうちょいでスキル決め終わるから。」
「はーい」
服、服か…黒の町娘的なワンピースでいいかな?所々に赤入れて…うーん、町娘感ないなぁ…まぁ、可愛らしくはある。髪は寂しいけど仕方ないかな。首は…チョーカー付けるようか。靴はちょっとヒールのある感じでどうよ。
うーん、一言で言うなら悪魔お嬢様。町娘感は消えた。仕草で何とかなるか?
まぁいいか。可愛い可愛い。美人系の服めざした方が良さそうだけども。
持ち物…あ、家欲しい!替えの服も欲しい。食料もいるよね。神様と通信出来るやつは能力とかになるのかな?一応ドレスとか欲しい。知識も欲しいなぁ。図書室貰うか?
うーん、まぁ、能力次第かな。
…こんだけ望んでたら称号に強欲の者とかそういうの着きそう。
で、産まれる場所…地図で決めるのか…え、聖域ある。あ、魔王城もあるー。大陸があって、それぞれに聖域と魔王城があるのか。どっちの大陸に行こう…悪か聖か…私今悪魔っぽい見た目してるから魔王城の方の森で暮らすか。どちらの大陸にも人間いるし。亜人もいる。
うん、人間と亜人のあいだにあるとこの森に住もう。
「終わったよー」
「こっちも終わりました」
ピッタリすごいねー
「おぉー、じゃあスキル確認しといてー。」
「いやいいです。」
「え?いいの?変なのいれてるかもだよ?」
「いや、おまかせしましたし。」
「そっかー、じゃあ僕も確認するね…」
「はーい」
「うん、持ち物も大丈夫そうだね。産まれる場所も僕がおすすめしようとしてたとこだし。」
「ほー。」
「反応薄いねぇ…とりあえず転生させるよー」
「はーい」
「あ、着いたらその世界の知識入ってくるからー。多分1時間くらいかかるよー」
「なが。」
「うん。転生は常識ないからね。」
「分かりました。」
「それじゃ、行ってらっしゃーい」
手を振ってくれるフレンドリーな神様
「いってきまーす」
手を振り返し、視界が黒に染まり見えなくなった。
ステータス
[名前]ダーク
[年齢]18
[属性]闇
[能力]
HP10000/10000
MP300000/300000
STR100
VIT20000
AGI1000
INT300000
DEX10000
MND20000
LUK100000
[スキル]
生活魔法☆10
回復魔法☆10
闇魔法☆10
精霊術☆10
時空魔法☆5
召喚☆10
鑑定☆10
魔力操作☆10
思考加速☆10
状態異常無効☆10
気配操作☆99
[特殊]
盲目
[称号]
転生者
黒き悪魔
闇を極めし者
魔を極めし者
堕ちた者
神の友
最強となる者
命を懸けし者