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異世界転生 魔法の使えない最強の魔法使い  作者: あつし
1章 仲間を求めて 仲間と共に
58/216

58 討伐



目が覚めると横で


ばにらとちょこがまだ寝ていた


少し寝坊してしまったけど……


仕方ないだろう



ギルドに行くと特に緊急性は無いようなので

怒られることはなかった


4つの中から選んでくれ

と言われたので内容を聞くと


1 ワンランク下の魔物を20匹討伐

2 同じランクの魔物を2匹討伐

3 盗賊を1人以上討伐

4 スライム討伐



もちろん 即答で


4番


ギルドのおじさんからは

さすが 坊っちゃんだって


詳しい内容を聞くと

近くの村にスライムが大量発生して農作物等を

食い荒らしているそうだ

村の人達もスライムと戦ったが 数が多く

村で一番強い人が怪我をしてしまい

この街のギルドに依頼して来たそうだ


ギルドとしては 強い魔物を優先させていて

まだ対応できてないそうだ


村までは歩いて2時間の距離と言われたので

俺達は走って向かうことにした

ばにらとちょこは どちらかが俺の背中だ



村が見えたと思ったら 回りにはスライムの群れが


数は100匹くらいかな


数十匹って聞いてたんだけど


まあ 雑魚中の雑魚だから問題ないけどね


「魔那よ 集まれ」


体を幻影の光で包む


「連石弾 倍速」


スライムなので 威力はいらないので

左手でも投げて 1秒間に2発だ


げっ


せっかく 俺が魔法のふりして投げてるのに


意味が……


ちゃちゃ達も 手で石を投げて倒していく


それを横で されるとね


俺の攻撃と変わらないので……


俺の攻撃が魔法に見えなくなるよね


まあ 近くで見ている人がいないから いいけどさ


俺の攻撃が魔法に見えるようにする稽古も必要かな


戦いは1~2分くらいで終わってしまったよ


スライムを回収すると151匹だった


俺が回収を終えると 1人の老人が近寄ってきた


「ありがとうございます

ギルドから派遣された方でしょうか

私はこの村で村長をしている者です」


「はい ギルドから依頼されて来ました

他の場所は大丈夫ですか」


「たぶん これで終わりだと」


おっ もう依頼達成か


じゃあ 戻るか


んっ あれは


傷付いた女性が泣きながら山の方から走って来ている


う~ん もう少し調べてからのほうがよさそうだな


女性は村の中にたどり着き


家の中に入っていった


俺は村長に まだ調査をする必要があると言って


女性が入った家に案内してもらうことにした


家の中に入るとベットに寝ているおじさんがいて

女性が何かを飲ませようとしていた


俺がなんだろと考えていたら

村長が教えてくれた

寝ている男性はこの村で一番強いと

しかし

沢山のスライムと戦い重傷で起き上がれないと

娘が山から薬草を採取してきて 

今 飲ませているのだと


男性はレベル8だったが……

まあ 普通の村人の中では強いのかな


「ポーション以外にも回復薬があるんですね」


俺が言うと

村長は苦笑いをしながら


「ポーションは薬草から出来てるんですよ

薬草の回復力を何倍にも高めたのが

液体回復薬のポーション

しかしポーションは高くて 手が出ない

私達は薬草を水に溶かして飲むんですよ」


確かに あの薬草はあまり効いてないように見える


村長が女性に俺達がスライム討伐に来ていることを伝えた

すると女性が


「お姉ちゃんを助けてください お願いします」


と頭を下げて必死に頼んできた


「任せてください すぐに行きますよ」


俺は即答した


だって この女性は


可愛いからね


きっと お姉さんも


絶対に助けないと


話を聞くと2人で山に薬草を採取に行ったが

帰りにスライムと遭遇してしまったそうだ

お姉さんが囮になり 引き付けている間に

走って村まで薬草を届けたそうだ


「じゃあ 俺の背中に乗って」


「えっ」


「助けに行くなら 早いほうがいい

あっ その前に このポーションをお父さんに飲ませて上げてね」


「でも お金が こんな高価な物」


C級ポーションとは中級回復ポーションのことで

値段は10万エンするのだ


「俺は強い冒険者だから安心しなよ

これくらいは すぐに手に入るからあげるよ

それより 急ぐんでしょ」


可愛いお姉さんに何かあるといけないからね


女性はすぐに父親に飲ませて 俺の背中に乗った


女性を鑑定すると ケリー 16歳 レベル1

緑色の長い髪

今は埃や泥が顔や体についているけど

とても可愛い女の子だ


「じゃあ しっかり 捕まっててね」


俺達はケリーの言う通りに走って山を登って行く

1時間って言っているので俺達なら すぐにたどり着くだろう




言われた場所に着いたが


誰もいない


そこには


……


靴が片方だけ落ちていた


お姉さんの靴だそうだ


ケリーを見ると


震えていて


必死に泣くのを堪えていた


スライムは何でも食べてしまう雑食だ


もちろん 人であろうと……


俺がそんなことを考えていると


ちょこが俺の手から靴を取り


走り出した


すぐに ばにらも走り出した


何か見つけたのか

もしかして 生きているのか


「ケリー 俺の背中に 走るよ」


俺達もすぐに後を追う


すると


ちょことばにらが石を投げてスライムを次々に倒していた


スライムの群れだ


何かあるのか……


あの山小屋に 中に……


「ちゃちゃ ここは3人に任せるよ」


ちゃちゃはコクりと頷いた


「飛翔」


俺はスライムの群れをジャンプしながら越えて行く


そして 山小屋に


「焔の杖」


俺は朱殷の杖に幻影の炎を纏わせて 杖でスライムを殴って倒す


「お姉ちゃん」


ケリーが叫ぶ


「ケリー ケリー無事なのね」


山小屋の中から声がした


おっ 良かった

生きていたみたいだね てっきり……


山小屋の扉を開けると

ケリーを凛としたような女性がいた

鑑定すると

ロミー 18歳 レベル1

ケリーに良く似た女の子だ

ロミーは右足を怪我していた

服はぼろぼろ

俺はすぐにB級ポーションを取り出し渡した


「あなたは えっ これは上級ポーション

こんな 高価なものは」


「俺は冒険者 スライム討伐に来たんだよ

道案内料としてあげるよ だからグビッとね」


「私はたいした怪我では 父に」


「大丈夫 さっき 渡してきたから

それは 君の分だから飲んでよ」


「えっ さっきのは……」


あ~ そうだったね でも仕方ないよね


「ケリーは お姉さんが飲むのに反対なの」


「えっ いえ そのぉ」


「本当にいいんですね」


「もちろんだよ それと この服を上げるから

着替えるといいよ」


俺のアイテムボックスの中には 女性の服が沢山入っている コスプレ用に着てもらうためにね


ロミーは俺に何度も礼を言ってから

ようやく 飲んでくれた 

さすが 上級ポーション

足の怪我は完全に治ったようだ

まあ 下級ポーションでもよさそうだったけどね

まだ 日も暮れてないし すぐに村まで帰れるか


しかし


すぐに考えが変わってしまう



「なんと お礼を言っていいのか

何でもするので お礼をさせてください」


「私も」


そうだよね


足を怪我していたんだから

休んでいかないとね


こういう時は無理は禁物なんだ


「今日は 遅いから ここに泊まってから帰ろう」


2人とも頷いた


俺は外に出て ちゃちゃ達の様子を見に行くと


沢山のスライムが倒れていた

300以上いるのかな


あれっ


「ちゃちゃ 苦戦したのか」


ちゃちゃはコクりと頷いた


すぐにB級ポーションをちゃちゃに飲ませる

ばにらとちょこは怪我をしてないが


「倒したの 逃げたの」


ちゃちゃが指差した所には

黒い塊が

黒いスライムの死体?

側には指輪が落ちていた

鑑定すると

A級のスライム召喚の指輪だった

いいものなのか……

う~ん

A級だけど スライム

強そうな 弱そうな指輪だね

スライムを回収すると575匹

そして ちゃちゃが苦戦した黒い塊の魔物


「ちゃちゃ 頑張ったね でも危ないと思ったら

逃げるんだよ 戦いの基本は安全第一

逃げるが勝ちだからね」


ちゃちゃはコクりと頷いた


俺はちゃちゃを強く抱きしめて


「無理はダメだよ」


もう一度言って


キスをした


言葉は分からないが ばにらとちょこが

ちゃちゃにお礼を言っているように見えた

ちゃちゃが2人を守ってくれたのだろう


「ちゃちゃ ありがとう」


ちゃちゃは にこりと微笑んで頷いた



俺は山小屋の前にテントを出して

ここに泊まることにした

皆で食事をして

夜はケリー達の側で護衛をすることにした


ケリーとキスを


ロミーとキスを


えっ お姉ちゃんも


私が一緒じゃ嫌なの


えっ えっ あ


……








ねぇ 聞いてもいい


なんだい


どうして 重傷のお父さんには その C級で……


ロミーは分かるだろ


私が可愛いからでしょ


正解


ふっふっ


もう やっぱり


大丈夫だよ ケリーも可愛いよ


あっ もう そんなことを言ってるんじゃないよ


ケリーも自分が可愛いって分かってるだろ


そうよね この人は ケリーが可愛いから

私を助けに来てくれたのよ そうでしょ ねぇ


正解


やっぱりね ケリーのおかげで私は助かったのね

ありがとう ケリー


もう お姉ちゃんまで


ということで ねぇ


あっ


ふっふっふっ


……


……











今週は(来週も?)ここまでにします


ここまで 読んでくれた人ありがとうございます


次の投稿は未定です


計画性がなくてすみません


暇が出来れば明日も投稿するかもです



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