49 武器
「んっ あ おはよう サラ」
「おはようございます 今日は朝からお出掛けになると聞いていたので」
「ありがとう 起きるよ サラは元気だね」
眠い サラもあまり寝てないのに ちゃちゃはまだ寝てるよ まあ さっき寝たばかりだからね
朝食を食べて 職人の店に向かう
ちゃちゃは眠そうなので俺がおぶっている
「来たか とんでもない物を置いていきやがったな
ほとんどがA級まで上げられる装備だったぞ
鑑定結果は
剣 A級まで28 B級まで3
槍 A級まで9
弓 A級まで3
杖 A級まで7
鎧 A級まで17 B級まで1
盾 A級まで23 B級まで16
兜 A級まで11 B級まで2
だったぞ」
B級までのも混ざっていたのか 信用出来そうだし
あの剣も鑑定お願いしてみようかな
「ありがとうございます すみませんが この剣も鑑定お願い出来ますか」
俺はダンジョンで手に入れたD級のランク付きの剣を出した
「んっ いいが これだけD級か ちょっと待ってろ
んっ これも A級 いや A級じゃないな
まさかS級か いや ダメだ
すまんが 俺には無理だな S級だと思うが
万が一 それ以上かも知れん
一流のドワーフの職人に鑑定してもらえ いいな
まったく とんでもない物を」
「ありがとうございます 鑑定料を払いますね」
「いらん それはランクが上がらないクズ装備を持ち込んでいたらの話だ
ランク上げについては どれくらい知っている」
「ランクを上げた装備は持ってますが 何もわからないです」
「ほう 持っているのか 小僧の装備なら興味がある 見せてくれないか」
え~と どれにしよう 犬の街で大量に手に入れたけど やっぱり出すのは…… あれなら
「ちゃちゃ あの服出して」
ちゃちゃはこくりと頷き 最初に着ていた服を出した
「なっ S級か いや S級以上か なんだよ
まったく 凄すぎだな 獣族の装備か 機能も凄い
はぁ 俺はこの国一番の職人としての自負はあるが 自信なくなりそうだよ」
「はは ちゃちゃ ありがとう」
やっぱり凄い物なんだ
ちゃちゃにまた 収納してもらった
「で どんな装備にしたい それと予算は」
「この3人の装備をお願いします 出来れば可愛い装備か かっこいい装備をお願いします
予算は100億までなら問題ありません」
「はぁ 100億だと まじか どこのお坊っちゃんだよ もしかして王族か」
「いえ ただの冒険者ですよ」
「まったく まあ 余計な詮索はしないが はあ
じゃあ 詳しく説明してやる これを見ろ」
紙を見ると細かく値段が書かれていた
基本費用 装備力軽減 装備力軽減
A 3億 B 5千万 C 1億
B 8千万 C 3千万 誰でも 5千万
C 2千万 誰でも 3千万
D 1千万
E 8百万
F 5百万
攻撃力強化 上級1億 中級2千万 下級2百万
防御力強化 上級1億 中級2千万 下級2百万
耐久性強化 上級1億 中級2千万 下級2百万
魔法防御力強化 上級1億 中級2千万 下級2百万
修復機能 上級1億 中級2千万 下級2百万
※エン道具の機能か魔道具の機能か選べる
※修復機能 鞘にも付けるなら別途費用が掛かる 上級1億 中級2千万 下級2百万
自動調整機能 上級1億 中級2千万 下級2百万
※装備者の体のサイズに自動で調整出来る機能
装飾 上級5千万 中級5百万 下級百万
※装飾を鞘にも 上級5千 中級5百 下級百万
重量軽減機能 上級1億 中級2千万 下級2百万
※重量自体は変わらないが装備すると軽くなる
重量加重機能 上級1億 中級2千万 下級2百万
※重量を増すことで攻撃力を上げる 重量軽減機能を一緒に付けると重量は増し 装備すると軽くなる
2ランクアップさせる時に出来る機能
剣を短剣等に出来る
3ランクアップさせる時に出来る機能
剣を大剣や刀等に出来る
4ランクアップさせる時に出来る機能
鎧を防御力のある服に出来る
兜 盾も同じようなことが出来る
う~ん
「ランクを上げるには基本費用が最低でも掛かるからな A級まで上げたいなら3億必要だぞ もちろん それに別途費用が掛かるからな
まあ その紙を見れば 何となくは わかるだろう
説明が必要そうなのは 装備力軽減だな
装備は通常ではレベルに見合わない装備が出来ないだろ
C級相当の鋼の剣ならレベル50から
B級相当のミスリルの剣ならレベル75から
A級相当のプラチナの剣ならレベル100からなのは知っているだろ
理由は装備の力が強すぎて体が耐えられないからだと言われている
レベルを上げることで装備力を上げて装備出来るようにするのが常識だが
装備から出ている力を抑えることで
低いレベルでも装備出来るようにさせる技術を
装備力軽減という
まあ 金さえ払えば誰でも装備出来るようになるってことだな 費用はその紙を見ろ」
A級でも10億払えば 誰でも装備出来るようになるのか……
ばにら達ならC級の1億か それとも誰でも着れる10億に……
レベルを誤魔化すだけで9億はきついよね
どうしよう
このおじさんなら変な詮索はしてこないだろうから
装備はA級に上げてもらって C級以上の者が装備可能にすればいいだろう
他は全て上級でいいかな
F級の剣をA級にだから4ランクアップ
刀にすることが出来るのか
う~ん
ということは
A級の剣1本で14億 3本で42億か
42億 う~ん まあ 強くなるための必要経費だね
「じゃあ 剣をAランクまで上げてもらい
装備力軽減は1億のC級以上の人が装備出来るように
そして刀 鞘付きで
他は全て上級をお願いします」
「はあ 待て待て それだと ええ~と 1本14億だぞ」
「はい それを3本お願いします」
「はぁ~ 42億か ちょっと待ってろ
刀と鞘のデザインの見本がある
気に入ったデザイナーに装飾を考えてもらえるように手配しないといけないからな」
「ちゃちゃ ばにら ちょこ 気に入った刀と鞘を選んでね 好きなのを作ってくれるってさ」
3人は一緒に選び始めた
俺も欲しいけど 装備出来ないんだよね
師匠に聞いたことがある
俺にも装備出来るようになる方法があるのかを
師匠は笑いながら
神でも無理なのに人間に出来るわけがないだろうと
確かに神様に言われたよ
はぁ~ いいなぁ
まあ いいデザインがあったら
覚えて幻影で作ろう
次は防具だよね




