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異世界転生 魔法の使えない最強の魔法使い  作者: あつし
2章 百英雄
214/216

リル05




ロイズ達が魔物退治をしていると


恐ろしく強い女の子達が現れた


・・・


可愛い女の子達が簡単に魔物を倒していく


全員が剣だけを持ち


可愛い服にミニスカート


なぜか防具は誰もつけていない


レベルはロイズの方が上なのだが


ロイズは思った


この子達は俺より強いと




サーナにはすぐに理解出来た


リルの母親が鍛えたのだと


サーナは上を見る


そして 見えないが大きな声で


「リルちゃん いますか~」


すると 木の上から


リルが下りてきた


「呼んだ~」


ロイズ達は えっ えっ っと驚いていたが


サーナはリルに


「私も鍛えて欲しい お願いします」


っと頭を下げた


リルは笑顔で


「いいよ 英雄は可愛い子の味方だからね」


ロイズが俺もっと言ったのだが


リルは首を横に振った


サーナは笑いながら


「ねぇ ローラも可愛いよ」


っと言うと リルはローラの顔を見て


「ほんとだね いいよ」っと


ローラは戸惑いながらも サーナと一緒にリルについていく


・・・


残された男たちは ロイズ達は呆然とその場に立ち尽くしていた


・・・







リルの母親は可愛い女の子を集め


戦い方を教えた


他の人には絶対に教えてはいけないと


鍛え方 戦い方 魔物の解体方法 肉以外の活用法


詳しく 優しく 楽しそうに


私達は幸せになったのだと


もう飢えることはないのだと


自分達のためだけに頑張りなさいと


無理は絶対にダメなのだと


100%勝てる戦いしかしてはいけないのだと


・・・




可愛い子達が強くなると


リルとリルの母親は この街から去っていった


・・・






ロイズはサーナとローラに食べ物を分けて欲しいと


サーナは笑いながら


「ダメよ これは 子供達の分なんだから 余った分はギルドに売るから買えばいいのよ」


「はぁ そうか 俺達もギルドに売ってたか」


・・・


ギルドに売れば 街の人々に行き渡ると思っていた


しかし


買えるのはお金がある人のみ


ロイズは言う


「それだと お金がない人は買えないだろ」


サーナは笑いながら言う


「どうして お金がある人が買ってから 皆で分けることも出来るのよ 皆で均等に分けるんでしょ」


ロイズは無言になってしまう


そうなのだが


買った人は そうするのだろうか


俺達が狩ってきた肉は均等に分けているが


ギルドで買った肉は


・・・




ロイズがギルドを見に行くと


やはり 購入しているのは お金持ち達


ロイズは思い切って聞く


「その肉は皆で分けるんですよね」


買った人達は黙り 無言でその場を立ち去ってしまう





どの街でも 貴族が飢えることはない


お金持ちが飢えることはない


食料が少なくなっても


困っている人がいても


自分が可愛い


自分の家族が可愛い


・・・




ロイズはサーナに聞く


「なぁ 俺のしていることって正しいのか」


サーナは笑いながら言う


「ふっふっ リルちゃんは言っていたわよ 可愛い子だけを助けると」


「可愛い子か」


「自分の愛する者を助けなさい 自分の愛する者を幸せにしなさい 誰もがそうしているのよ」


「そうだよな」


「全員を救えるなんて 自惚れているの」


「そうじゃないけど」


「十分過ぎるくらい ロイズはやっているわよ 誰を救うのかは ロイズが決めないとね」


「まあな そうだよな」


「この街を救うのは国の仕事よ 義務よ 日数を決めて それが終わったら いつものように 魔物をギルドに売ればいいのよ 仲間達にも家族がいるのよ お金を稼がないといけないのよ 分かっているんでしょ」


「ああ そうだな」





人助けは大事だが


無理をする必要はない


自分の出来る範囲でやればいい


1人1人が少し他人のために何かをするだけでいいのだ


街の人々も助けてもらうだけでなく 自分で行動しなければならない


ロイズが全てを背負うことはないのだ


ロイズが守るのは


幸せにしなければならないのは


仲間達 そして その家族


それでも余裕があれば 


他の人々に手を差し伸べればいいのだ


困った人がいるのなら


皆で少しずつ助ければいいのだ





ロイズは街の人々に言った


「俺達にも家族がいる 後10日間は無償で肉を提供するが それ以降は国に頼って欲しい まあ しばらくはこの街に滞在してギルドに肉を売る その肉をどうするのか 皆で考えてくれ それは この街の人々で自由に考えて欲しい」




人々は戸惑っていたが


文句を言うものはいなかった


サーナは笑いながら


「少しは成長した?」


「いいや まだまだだな この街に滞在して どうなるのか 飢えている人がいないのか 自分の目で足で街を周り見てみることにするよ」


「そう ふっふっ」


「何だよ」


「何でもない」


・・・


ロイズはサーナは手を取り


・・・


「俺は サーナのことが 俺と付き合ってくれ」


「ごめんなさい 私には婚約者がいるの」


「なっ い いつの間に そうか そうなのか はぁ~」 


「ロイズなら すぐにいい人が見つかるわよ」


「はぁ~ で 誰なんだ その 婚約者は」


「え~っと 英雄様よ」


「英雄様?」


「そうよ 第4の英雄様」


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