リル00
小さな女の子が白い服の男に頭を下げて
「お願いします 神様 私を第4の英雄様の子供にしてください」
白い服の男は戸惑いながら
「えっ えっ そう言われましても」
2人の男の子も頭を下げ 白い服の男にお願いを
「お願いします リルだけでも」
白い服の男はため息をつきながら
「はぁ~ 私にあなた達を転生する権利はないのですが それより どうやってここに」
小さな女の子 リルは首をかしげながら
「気づいたら ここにいました」
白い服の男は意味が分からなかったのだが リルに
「私が勝手にあの英雄の子供にするわけにはいかないのですよ」
リルは驚きながらも 食い下がる
「えっ でも パパには 第4の英雄様には許可を頂きました」
「はぁ~ 本当ですか 君達も」
「いえ 僕達は リルの付き添いです 出来れば 僕達もお願いします」
「はぁ~ あなた達がどの生物に生まれ変わるのか 親が誰になるかなど 私が決めることではないんですよ」
リルは諦めずに
「でも でも 神様なら出きるんでしょ」
「あの英雄の子供になるのは難しいと思いますよ」
「どうしてですか?」
「既に 順番待ちが10人以上いるのですよ 子供を作らない可能性もあるのに 既に10人以上も 今から その順番に並んでも あの英雄の子供が10人以下の時は あなたは生まれることが出来ないのですよ 待っても 順番が来る前に 英雄の寿命が終わることもあるのですよ」
「今 何人待っているんですか いや 何人待っていても 私はパパの 第4の英雄様の子供がいいです」
「はぁ~ 正確な人数を教えることは出来ません 10人以上の子供を作る人は少ないのですよ 他の人にした方がいいと思いますよ」
「いえ 第4の英雄様でお願いします」
「はぁ~」
死んだ魂は世界を浮遊する
自然と生物に取り込まれて 生まれ変わる
どんな生物に取り込まれて生まれるのかは 運なのだ
誰も選ぶことは出来ないのだが
・・・
神族を除いては
・・・
(そもそも どうして ここに魂が来れたのでしょうか?)
・・・
(まさか オーディン様が?)
・・・
(はぁ~ あの方なら やりかねない)
・・・
(第4の英雄の体の中で何をしているのやら)
・・・
(はぁ~)
・・・
白い服の男 ヘイムダルはため息を何度もつきながら
・・・
(仕方ありませんね)
・・・