こんな感じ?2
邪神の国で最後の戦い
ロキ軍 対 智王軍
勇者の嫉妬によって ロキ軍が復活してしまう
智王は予言の巫女に占ってもらう。
すると、ロキに心酔する強い者達が沢山集まっていることを知らされる
しかし、それはロキの魂の一部を持つ智王に心酔する者も含まれていた
それを知らない智王はロキの軍勢が強化されていると思い込み、焦り急いで戦いの準備をする。
智王は焦っていた
ロキの軍が想像以上に強化されていると
あつしにも参戦を強く促す
智王は何度もあつしに参戦を要請した。あつしは何度も断ったのだが・・・。師匠である智王があつしに土下座をする
世界を この世界だけでなく 全ての世界を救うために力を貸して欲しいと
あの師匠が土下座を
・・・
智王は仲間と共に人族の兵を率いて邪神の国へと攻め込む
あつしは仕方なく参戦する
あつしは、サリアに頼み 自らが軍を率いる
サブル王国の軍、ノルンがまとめたフラテール教団の軍、獣族の軍、魔族の軍、天使族の軍、海人族の軍を率いて
ロキ軍の最大の軍団 ヘルが率いる軍勢と対峙する
・・・
激しい戦いでサブル王国軍の多くの兵士達は死の国に旅立ったと言われている
が
真実は死の国と言われるヘルの国に観光旅行へと出かけただけ
戦う振りをして お互いの国に観光旅行に。
ロキ不在
最後の大戦前にロキは1人で、あつしの陣幕に潜入する。
そこでロキは見てしまった
幸せそうな女性達を。
ずっと会いたかった男の顔を。
一瞬にして心を奪われてしまう。
ロキは潜入していることを忘れ、あつし達の前に姿を見せてしまう。
が
誰もロキを気にするものはない。
すずがロキに言う。
次は私の番だから、その次ですよっと
ロキは困惑する。
しかし、ロキは大人しく 順番を待ち
あつしと結ばれる
ロキは転生して可愛い女性に生まれ変わっていたのだ
あつしはロキに言う
もう1度言いかと
ロキは真っ赤な顔で頷く
が
ちゃちゃが次ぎは自分の番だと
順番を守るようにと
ロキは大人しく順番を待つ
ちゃちゃ、ばにら、ちょこ、あかり、あおい、すず等の沢山の女性達の行列の最後に並ぶ
ロキはじっと待つ
ロキは幸せだった。永遠とも言える時を待ったのだ。数日待つなど苦にもならなかった。
ロキ不在の最後の戦いが始まる
参戦するヘイムダル
唯一転生をしていないヘイムダルは天界で力をつけ 最後の戦いに向う
天界に封印していたオーディンの肉体とフリッグの肉体を届けるために あつしの元にやってくる
ヘイムダルはあつしの体と幻影の指輪の中から2人の魂を取り出し 肉体に戻す
オーディンとフリッグが復活する
フリッグはヘイムダルに指示をする
並んでいる女性達の列の整理をするようにと
・・・
あつしは美しき女神フリッグに目を奪われる
フリッグはあつしを抱きしめ 頬にキスを
あつしもフリッグを強く抱きしめ 頬にキスを
ロキは下を向いていた
オーディンとフリッグに正体がバレないように
もちろん オーディンもフリッグもロキの存在に気づいていたのだが何も言わない
ロキは自ら オーディンとフリッグに話をする
フリッグはクスクスと笑いながら
そんな昔のことは興味がないと。幸せそうな息子の邪魔をするつもりがないと。
オーディンもお前と俺が戦えば 息子はお前の味方をするだろうと。息子は可愛い子の味方だからなっと
ロキは涙を流していた。
私は許されるのかと
フリッグはクスクスと笑いながら
誰に許されたいのっと
オーディンも
誰に許される必要があるのかと
・・・
ロキはあつしに言った
すまなかったと
あつしは言った
よく分からないが態度で示せばいいと
あつしとあかりが抱き合っていたのだが
それに ロキが加わり3人ですることになる
愛する者に喜んでもらいたいと ロキは必死に奉仕をする
あつしもロキに応えるように全力であかりとロキを愛す
恋することは1人でも出来るが、愛し合うことは2人がお互いのことを思いやる必要がある
それが3人ともなると 更に複雑に
ロキは あつしとあかりに喜んでもらうために必死に愛情を注ぐ
それを見ていたオーディンとフリッグは あつし達の横にベットを出しおっぱじめてしまうのだった
・・・
ロキ軍と智王軍は互角の戦いを繰り広げていた
互いの軍は多くの兵を失っていく
ロキ軍は総大将ロキが戻れば 戦況はすぐに大きく傾くと信じ帰りを待っていた
そして
ついに ロキが戻る
智王達は焦る
ロキを見た瞬間 その強さに気づいたのだ
ロキが戦いに加われば
・・・
ロキは自分の軍団に指示を出す
俺が今から指差す可愛い子は俺と共に来いと
それ以外の者達は戦いたいなら自由に戦えと 帰りたいなら帰れと
戸惑うロキ軍 戸惑う智王軍
・・・
ロキは言った
転生して可愛く生まれ変わったフェンリルに
そして自軍の可愛い子達に俺と一緒に来いと
・・・
男のヨルムンガンドは元父であるロキに向って怒りを露にする
ヨルムンガンドはロキに攻撃しようとするが
力の差は歴然だった
戦いの日々を送っていたロキは強かった 圧倒的に
更に あつしと結ばれたことで 新たなる力を手に入れていた
ロキも ヴァルハラであつしの帰りを待っていた神族の女性の魂の力を手に入れていたのだ
ロキ軍は困惑する
智王軍は困惑する
自分達は何のために戦っているのかと
戦場は静まり返る
誰もが動けずにいた
ロキのために集まったロキ軍
ロキを倒すために集まった智王軍
・・・
・邪神が現れる
空が急に暗くなる
おぞましい雰囲気に戦場は包まれる
空から響き渡る声
「我は邪神ヴリドラ 全てを滅ぼす神である」
ヴリドラと共に 数百万のデーモンが姿を現す
世界を滅ぼすために
智王はロキ軍に言う
力を貸してくれと
あれは全てを滅ぼす力を持っていると
ロキ軍 智王軍は協力して邪神に立ち向かう
ロキ軍の戦士達は次々に命を落としていく
智王軍の戦士達は次々に命を落としていく
戦うために集まった戦士達
この日のために生きてきたロキ軍と智王軍
憎しみ合っていた両軍は協力し
共に手を取り
・・・
命を落としていった
・・・
ヘイムダルは言った
あれは脅威だと 全ての力を結集しなければ邪神には敵わないと
ロキは言った
興味ないと
オーディンとフリッグは言った
興味ないと
ちゃちゃは言った
興味ないと
ばにらは言った
興味ないと
ちょこは言った
興味ないと
あかりは言った
興味ないと
あおいは言った
興味ないと
すずは言った
興味ないと
あつしは言った
疲れたから帰ろうと
・・・
ハヤトは俺の出番が来たと智王軍に加わる
ハルトは 娘のヒナタ、息子のショウにじーっと見つめられながら ため息をつき、言った
俺も帰ると
・・・
あつし達はヘル達を連れて邪神の国から 元の世界に戻る
世界を守るために 命をかけて戦うことが正しいのか?
愛する者達を戦場に送ることが正義なのか?
未来のために戦うというが、相手も同じことを考えているかも知れない。
勝った方が正義ということになるのだろうが
そんな正義のために 命をかける必要があるのだろうか?
ハルトは言った
俺は娘の 息子の命を第一とする
そして自分の命も大事にする
戦う以外にも方法があるのなら
どちらの道が自分の愛する者達のためになるのかを全力で考え
そして 愛する者達と相談して決めると
ショウはクスリと笑う
ヒナタはパパ少しは成長したのね。強くなったのねっと笑う
あつし達は元の世界へと戻っていった
オーディンやロキ達は自分達の魂の力の一部を使い
邪神の世界とこちらの世界を繋ぐ門を閉じ
そして 破壊する
・・・
智王は最後まで戦った
世界の平和のために 相手の兵士を殺し
・・・
邪神の軍の兵士であるデーモンの軍団にも
帰りを待つ妻がいる 子供がいる
そんな兵士を殺しながら 正義のために最後まで戦って智王は命を落とす
・・・
魂だけの存在になった智王は全てを思い出す
自分がロキだったのだと
・・・
智王は全てを知る
自分の愛する仲間達が邪神を呼び寄せたことを
星の資源を使い尽くし 環境が悪化し食べる物もなくなった時に邪神に頼ってしまったことを
邪神に助けてもらったにもかかわらず 一方的に邪神との約束を反故にして 邪神の門を封印したことを
・・・
智王は知ってしまった
邪神に詫びなければならなかったのだと
戦ってはいけなかったのだと
・・・
智王は知ってしまった
ロキがそんな邪神に力を借りたのだと
人族を滅ぼすことを約束に 神族を滅ぼせる力を借りたことを
・・・
智王は知ってしまった
あの世界の真の神の存在を
闇の神 邪神ヴリドラ と同等の力を持つ神の存在を
光の神の異名を持つ者がいたことを
・・・
智王は思い出す
「本来の目的が何なのかを見失わないでくださいね」っと奴が笑顔で言っていたことを思い出す
「可愛いは正義」っと意味の分からないことを言っていたのを思い出す
・・・
戦うために生きてきた智王
弟子との1年間の生活を思い出す
・・・
それがとても幸せな時間だったのだと知る
・・・
奴とはつまらないことを色々と話した
奴の住んでいた世界には
奴隷が3千万人ほどいたのだと
しかし それは その世界で決めた奴隷の定義に当てはめた数なのだと
奴は言っていた
自分の住んでいた日本という国には奴隷がいないとされていた
師匠はどう思いますか
師匠の考えでは俺のいた国に奴隷はいなかったと思いますか?
好きでもないことを無理矢理やらされている人は沢山いました
生きるために身体を売っている人は沢山いました
奴隷の首輪は付いていないが 犯罪を犯した者達は自由を奪われ狭い場所での生活を強いられていました
・・・
あの時 俺は何と言ったのだろう
・・・
奴は言った
盗賊を殺すことは殺人
誰かを攫おうといている盗賊を殺すことは殺人
襲ってきた弱い盗賊を殺すことは過剰防衛による殺人
襲ってきた強い盗賊を殺すことは正当防衛になる場合もあるが 殺人には変わりありませんよねと
・・・
あの時 俺は何と言ったのだろう
・・・
奴は言った。俺は元日本人。転移でこの世界に来たなら日本のルールを守る必要があると思いますが 俺は転生ですよね。俺は英雄でよね。この世界の人族のルールに従うのか 獣族のルールに従うのか 魔族のルールに従うのか 天使族のルールに従うのか。それとも 英雄として 自分のルールに従うのがいいのでしょうか?
・・・
あの時 俺は何と言ったのだろう
・・・
智王は思い出していた
「師匠の正義とは何ですか 可愛い子を殺すことでしょうか」
・・・
智王は知った
自分には正義がなかったと。人々のためだとか、世界のためだとか言っていたが、結局昔の復讐に捕らわれた、ただの殺人鬼となっていたのだと。
大切な弟子に殺しをさせようとしていたのだと。大切な弟子を死地に送ったのだと。大切な弟子の愛する者達を死地に送ったのだと。俺はアイツを愛していたのに・・・くだらないことに巻き込んでしまったんだな。最後にもう1度一緒に花見をしたかったな。楽しかったな。
・・・
魂だけとなった智王は邪神の元に向う
・・・
智王は頭を下げた。
許されないことは分かっていたが
邪神に頭を下げた
智王は思い出した
奴はよく土下座をしていたことを。
智王は邪神に土下座をした
言い訳をせずに すいませんでしたと何度も繰り返した
・・・
智王の魂は邪神に砕かれ消えた
・・・
神とは何か?
邪神の世界を作ったのは邪神ヴリドラ
この世界を作ったのは赤竜。竜の巫女と共にいる赤竜がこの世界を作った
しかし、その記憶も力を失っている
神族は別の世界からこの世界に来た初めての移民族
神族達は人々に様々な知識を授けた
邪神は人々に 食料やエネルギーを授けた
この世界を作ったのは赤竜だが、人々と関わりをほとんど持っていない
この世界の神は誰?
・・・
神とは何?
・・・
人族は力を失い、領土のほとんどを失った
獣族の領土は拡大して、獣族という呼び名は消える
昔のように猫族、犬族、虎族等の呼び名で別々に呼ぶようになる
・・・
赤竜から見れば、人族、猫族、犬族、虎族等の種族の違い等どうでもいいことだった
自分が楽しく過ごせるなら土地の支配者が誰になろうとどうでもいいことだった
赤竜は竜の巫女と言われる女性と楽しく暮らしている
アイスやホットやテエルという少女達がユダレを垂らしながら自分のことを見ているが、友達と言うことで争うことはない
永遠の命を持つ赤竜には一瞬の幸せな時間
・・・
赤竜は忘れていた
この世界に移住して来た神族達の楽しそうな笑顔を見て自分が何をしたのかを
・・・
赤竜は忘れていた
自分の魂の一部から 自分の分身として作ったある者のことを
・・・
赤竜は忘れていた
幸せな時を
多くの人達を愛していたことを
・・・
赤竜は
竜の巫女が愛する者と幸せな時間を過ごし、愛する娘との幸せな時間を過ごしているのを見て
自分も心から幸せを感じていた
それが何なのかは分からなかったのだが
・・・
赤竜は笑いながら言った
「可愛いは正義」だと
赤竜は笑いながら言った
「可愛い子を守るために戦う」と
・・・
「愛する者達を守るために戦う」と
竜の巫女はそれを聞いて笑った
赤竜は真っ赤な顔で
「今のは誰にも言うな」と
竜の巫女はクスクスとわらいながら
「2人の秘密だね」っと
無言の赤竜に竜の巫女はキスをして
「守ってくださいね」
っと微笑んだ
赤竜からすれば 人族の命も 猫族の命も 魔族の命も 豚の命も 魚の命も 植物の命もたいした違いはない
赤竜が守るのは
赤竜が守らなければならないのは
・・・
竜の巫女はクスクスと笑う
自分の方を じーっと真剣に見つめる赤竜を見て
・・・
邪神 VS 火竜
邪神がデーモンの軍団を率いて攻めてくる
立ちはだかるのは 1匹の竜のみ
真っ赤な火竜
そう この世界を作った 真の神である
邪神と火竜の戦いは一瞬だった
邪神の体当たりに対して火竜も体当たりを
無残に吹き飛ぶ火竜
それだけで お互いの力の全てが分かった
邪神と火竜は口をそろえて言った
「貴様は弱い」
邪神だけでなく 火竜も笑いながら 同じ言葉を
邪神は怒り 火竜にブレスを放つ
すると
永遠の命があるはずの 無敵のはずの火竜は消滅してしまう
邪神はこの世界の神はこんなにも弱いのかっと驚くが
・・・
邪神の心に響く声 貴様は弱い
笑いながら 火竜が言った言葉
邪神は困惑する。
・・・
その次の瞬間 邪神の前に次々に転移の光が
次々に戦士達が現われる
・・・
ホットは言った
私のお肉が~
アイスは言った
楽しみにしてたのに~
テエルが言った
1人で食べるなんて酷い
邪神は困惑する
この世界の神を倒したはずなのに
現れた戦士達の表情には光が希望が溢れていたのだ
あつしの目の前に凄まじい力が現れる
その力は あつしに言った
この世界を守ってくれと
愛する者達を守ってくれと
・・・
ちゃちゃはクスリと笑いながら言う
あつしにも分かる言葉で
「私が守ってみせる。愛する者達を」
ちゃちゃの身体が光に包まれ
ちゃちゃは真の覚醒をする
神族の女性の魂の力だけでなく
これまでの修行で強くなった力
そして 本来の魂の力
神族【ヴァーリ】の力が目覚め 覚醒する
ちゃちゃは あつしにキスをして 邪神の元に向う
ばにらとちょこは口をそろえ
「私達が誰も死なせない。神の名において あなたの愛する者を守ってみせる」
ばにらは 神族【ウル】
ちょこは 神族【スカジ】
覚醒した ばにらとちょこはあつしにキスをして邪神の元に向う
あかりとあおいはクスクスっと笑顔で
「本気を出してもいいみたいね」っと笑う
あかりは 神族【ソア】
あおいは 神族【ヴィーザル】
覚醒した あかりとあおいはあつしにキスをして邪神の元に向う
すずはあつしを強く抱きしめる
「ずっと一緒。楽しかったね。そして これからも ずっと一緒だよ」
すずはあつしにキスをした
すずは 神族【ハンナ】
覚醒した すずは もう1度あつしにキスをして邪神の元に向う
凄まじい力があつしの中に入ろうとする
が
あつしは拒否をした
男の力はいらない
あつしの心の中から クスクスと笑い声が
「火竜様 私の魂の中に入ってください 私があつし様を支えます」
ヴァルキュリヤのエイルは火竜の力を吸収して覚醒する
あつしはエイルを吸収することなく
1つになる
魂と魂を混ぜ合わせ
愛し合い1つになる
エイルはあつしに言った
一緒に戦いましょう
皆を 愛する者達を守りましょうと
あつしは 覚醒する
光の神の 神族【バルドル】の力を引きだした
邪神は困惑していた
楽しそうにおしゃべりしている女性達 その子供達
これから戦いが行われるというのに恐怖がまるで感じられない
邪神は困惑して口を開く
「貴様らは俺に勝てると思っているのか?」
ユウはクスクスと笑いながら言う
「私は最強だけど あなたの相手は私達じゃない」
スノウはクスクスと笑いながら言う
「安心して 可愛い子は必ず私が守ってみせる」
スノウの目線は味方の女性達でも邪神でもなかった
スノウの目線の先は邪神の兵士達。邪神の可愛い兵士達に向けての言葉
フレアはクスクスと笑いながら言う
「私は可愛い子の味方をする。可愛いは正義」
邪神は女性達を見渡す
そして見つける
ただ1人暗そうな顔をしている女性を
「貴様は我に勝てると思っているのか」
ティアは邪神を睨みながら
「私は竜の巫女。私の愛する火竜様に手をかけたあなたを許さない」
邪神は笑う
「そうだ そうでなければな かかってくるがいい」
ティアはため息をつきながら言う
「勝てない戦いはするものではありません。あなたは分かっているのでしょ。英雄様に勝てないと」
「英雄様?我は既にこの世界の神を」
ノルンはクスクスと笑いながらいう
「神は死にませんよ。それはあなたも知っているのでは」
「そうだが 我が強いから ・・・ 」
邪神の心に響く声
貴様は弱い
何度も 何度も 繰り返される その声に 邪神は怯える
サリアがクスクスと笑いながら言う
「あなたがこれから戦う相手は理不尽な英雄様。彼は愛する者のためなら本気であなたを倒すでしょう」
そして 現れる
邪神の前に 光輝く男が
・・・
神は自らの魂の力を分けて沢山の魂を作り、世界を作るのだが、火竜が自らの魂の力を分けて作ったのは 1人だけ。
・・・
邪竜は知る。自分よりも強い存在を。
自分の軍が怯えているのに対し 奴の軍は全員笑顔になっている。
震える邪神にあつしは言った
あなたの力はそんなものでない。神としての力はそんなものではない
俺とあなたは 光と闇
2つで1つ
あなたなら 出来るはずだ
傲慢 嫉妬 憤怒 怠惰 強欲 暴食 色欲
あなたの力の根源を呼び覚まし 覚醒させれば 今よりも更に強くなれるはず
「貴様 何を言っている。」
俺達は対等な存在。表裏一体。それがどういう意味なのか もう分かっているのではないですか?
「貴様は 何が言いたいのだ 我を強くして何を企む」
・・・
邪神の心に響く声 貴様は弱い
笑いながら 火竜が言った言葉
邪神は恐怖する。
・・・
強くならなくては もっと強く
その時 邪神は思い出す。智王が邪神に最後に言った言葉を思い出す
「女性に生まれてくれば あいつともっと楽しく過ごせたのか。戦いを忘れ愛し合うことが出来たのか。次は可愛い女性に生まれ変わって あいつと一緒に」
・・・
・・・
・・・
最後の戦いにかけつけてきた オーディン フリッグ ロキ ヘイムダル
ロキは悔しそうにいう
「もっと速くくるべきだった」
オーディンは笑いながらいう
「貴様も並べばいいだろ 我々神族は他の世界の神の集まり。死ぬことはない。永遠の命を持つ貴様には一瞬の時間だろ」
ロキは笑顔になり列の最後に並ぶ
フリッグはヘイムダルに
「列の整理をお願いね」
・・・
覚醒したあつしは邪神と激しくぶつかりあう
戦いが終わるとすぐに次の戦いを始める
その戦いの順番を待つのは この世界の者達だけでなく 邪神の国の者達も
邪神 神族 猫族 犬族 魔族 天使族 様々の種族の可愛い女性達が幸せそうに戦いを待つ
1つの強い種族が傲慢に支配する世界
どんな困難な時でも 全ての生物が協力して乗り越えていく世界
絶対的な力を持つ神が その星に住む者達を導いてくれる世界
そして 理不尽な英雄が住むと言われる4番目の世界
彼は強い力を持っていた
だから幸せな 理不尽なまでに幸せな生活が送れた
しかし
彼が最初から強い力を持っていたわけではない
転生を繰り返し
多くのことを学び
力をつけ
火竜となった
魂は成長し続けるのだ。誰の魂も必ず。いつかは神の力を誰でも手にすることが出来るだろう
・・・
彼は自分だけの世界が作れるようになったが、生物は作らなかった
自らの魂を分けた生物を一切作ることはなかった
その世界に 絶望していた他の世界の神々を受け入れた
神の力を持っていても 幸せになれるとは限らない
自分が作り出した生物達が自分の思うように育たなかった時
神は自ら生物達を終わらせるのか それとも見守り続けるのか
・・・
地球にも神はいるのだろう
地球の神は幸せなのだろうか
・・・
絶対的な力を持った時
全ての力を手に入れた時
火竜となった俺は思った
対等な立場で笑い合える仲間が欲しい
愛し合える仲間が欲しい
・・・
天界に光の神の異名を持つ子供が生まれる
・・・