幕間 解放08
「やあっ」
テエルの攻撃をアイスは ひらりとかわす
テエルは何度もアイスに向かって木剣を振るが
アイスは全ての攻撃をかわしていく
そして アイスは木剣をテエルの頭目掛けて振り下ろし
「幻惑剣」
と叫ぶ
テエルは自分の木剣で受けようとするが
アイスの木剣は テエルの木剣をすり抜けて
テエルの頭に 軽く トン っと
「アイスちゃんって 魔法使いなのに 剣も得意なんですね」
竜の巫女が言うと アイスの母親が
「ふっふっ 兄のユウキの相手をしているから そこそこ使えるのよ」
「へぇ~ ユウキ君は剣を」
「母親が最強の剣士を目指していたのよ」
テエルがアイスに
「う~ 剣なら勝てると思ったのに~」っと
「えへっ ユウキは強いからね ユウキのおじいちゃんに こっそり習っているのよ」
「私も強くなれるかな」
「毎日頑張ればなれるわよ 第4の英雄は最強なんだから」
「最強?」
「そうよ 英雄とは人々の希望なの 強くなければ 最強でなければならないのよ」
竜の巫女がアイスの母親に
「どうして アイスちゃんとホットちゃんは第4の英雄を名乗っているんですか」
「ふっふっ 最強の英雄が生きているということが分かれば 希望が生まれるでしょ 絶望している人達に 暗闇の中にいる人達に 希望と光を与えるためにね」
噂は広がっていく
第4の英雄が現れたと
いろんな国に現れ 人々を救っていると
王達は歓喜した
魔王より強い英雄が生きていたのかと
しかし すぐに
獣族の味方をしていたとの報告が
領主の願いもまったく聞いてくれないとの報告が
・・・
弱い人々を救っているが
貴族であろうと 王族であろうと 逆らえば 皆殺しにしているとの報告が
第4の英雄とは
理不尽な英雄
恐ろしい英雄
王達の命令を一切聞かない英雄なのだ
・・・
英雄とは 人々の希望であり 光である
が
王達は喜んでいいのかっと頭を悩ませた
・・・
第4の英雄と名乗る沢山の子供達
・・・
彼ら彼女達の目的とは
・・・
彼ら彼女達の正体とは
・・・