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異世界転生 魔法の使えない最強の魔法使い  作者: あつし
2章 百英雄
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幕間 解放06


空から赤竜が


赤竜と 竜の巫女 そして その子供が現れた


人族と魔族の間に


アイスの近くに降りてきた


竜の巫女が


「ええ~っと どういう状況かな 私は戦いたくないんだけど~ よかったら 皆でお肉でも食べましょうか」っと


アイスはにっこり微笑み


「私 赤竜のお肉大好きなの」っと


「ええ~ ゴメンなさい 赤竜さんは私の友達なのよ お肉は赤大牛の魔物があるのよ とても美味しい肉なの」


「え~ 赤竜は とっても美味しいんだよ」


人族も魔族も 静まり返る


赤竜には誰も敵わない 怒らせれば


・・・


なのに 美味しそうだなんて 恐ろしいことを


・・・


「子供だから 怒らないでね」


「ふはははは その子供は強いぞ 恐らく さっきの子供が言っていた姉ではないのか」


「えっ ホットちゃんのお姉ちゃん」


「んっ ホットを知っているの」


「あっ やっぱり え~っと アイスちゃん さっき ホットちゃんとホットちゃんのママに会って お肉を分けてもらったの」


「そうなんだ~ う~ん ホットも赤竜のお肉大好きなのに~ そうだよね 可愛い子の友達は食べたらダメなんだよね」


「えっ そうね ありがとう 赤竜さんは私の友達なのよ 食べないでね」


「うん 分かった 今ね 悪党共を成敗しているから 話は後でね」


兵士が話しに割り込み


「竜の巫女様 助けてください その子が我々に攻撃を」


「えっ 魔族ではなくて え~っと アイスちゃんが」


「悪党を退治しているんだよ」


「悪党って」


「獣族の国を奪い 獣族を奴隷にしたり 殺したりしている悪党から 獣族を救うために この街に来たんだよ ホットは北の街を解放しに行っているんだよ」


「ここって 獣族の領土なの」


竜の巫女が言うと 赤竜が


「ああ 最近まで獣族の領土だったぞ 前回の邪神族との戦争は全ての種族が協力して戦っただろ 特に獣族達は必死に戦い 一番犠牲が多かった 戦士達の数は激減してしまったのだ 邪神の門が封印されて しばらくすると 人族は戦力の弱っている獣族の領土を攻め 土地を奪い 奴隷にしたり 大量に虐殺を行ったのだ」


「ひ 酷い」


貴族は叫ぶ


「待て 最近っていつの話をしている もう 8千年も前の 最後に獣族の領土を奪ったのだって2千年前の話なんだぞ」


赤竜は「最近の話ではないか」


赤竜の寿命は長い 8千年は まだ最近の感覚なのだ


アイスは「でしょ」っと


貴族は「いや 普通に考えて大昔だろ」っと言うが


アイスは「それは被害者が決めることだよ 加害者が何を言っているの それに今でも獣族を奴隷にしているでしょ」っと


竜の巫女は困惑して「え~っと え~っと」っと呟く


テエルが母親に「ママ どうなの」っと


「えっ どうなのかな う~ん」


アイスは竜の巫女に向かって


「邪魔するなら 容赦しないからね」っと言うと


「ぱし」っと


アイスの頭を


「えっ ママ」


アイスの母親がアイスの頭を叩いた


「アイス ダメでしょ 可愛い子には優しくしなさいって言っているでしょ」


「え~ でも 今は悪党共を」


「可愛い子に手を出すことは許さないわよ」


「ご ゴメンなさい」


アイスの母親は クスクスと笑いながら アイスを抱きしめる


そして


「じゃあ 獣族は集まって 送っていくから」っと


アイスが「まだ 倒してないよ」っと言った後で すぐに「あっ」っと


まだ倒していなかった奴隷の主人達が 全員


「もう 私が倒したかったのに」


「ふっふっ ゴメンね 北の街はね ホットちゃんが皆殺しにしてしまったみたいだからね」


「ホットは容赦ないわね 奴隷の主人のみを倒そうって言っていたのに」


「ふっふっ めんどくさくなったんでしょ 行くわよ」


竜の巫女は慌てて声をかける


「あの その」


「ふっふっ すぐに戻ってくるから その時にね」


「えっ」


「獣族達を送り届けて 今度は犬族の戦士達と一緒に この街にいる残りの獣族を解放しにすぐに戻って来るから その時にね」


500人以上いた獣族達と一緒に光に包まれ 消えていった




赤竜は竜の巫女に「絶対に敵に回したくない相手だな」っと


転移は1人でも莫大な魔力を消費するのだが


一度に500人以上も転移出来る魔法使いがいるなんて


・・・


人族も魔族も動かない


3分くらい経った時


光が


「ただいま~」っとアイスが


アイスの母親 そして 犬族の戦士が千人ほど現れた


竜の巫女は


「あの どうすれば 収まりますか」


「ふっふっ そうね とりあえず 魔族は帰りなさい 人族も逆らわなければ 殺さないから その場に座りなさい ただし 獣族に酷いことをしていた人は知らないけどね」っと


魔族達は顔を見合わせて そして 走って街の外に


人族達はその場に座る


「で 私は」


「あなたは何しに来たの」


「えっ 料理を作りに」


「じゃあ 料理を作りなさい」


「えっ この状況でですか」


「料理を作りに来たんでしょ そうだ たしか 料理が得意だったのよね 獣族達の分も作ってね 赤大牛の魔物なら沢山あるから ここに100頭ほど出すからね」


そして アイスの母親は人族達に向かって


「暇なら 竜の巫女の料理の手伝いをしなさい あなた達も食べるんでしょ」っと








竜の巫女の料理は美味しいはずなのに


この微妙な空気の中での食事


ほとんどの人達は美味しさを感じることは出来なかった


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