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異世界転生 魔法の使えない最強の魔法使い  作者: あつし
1章 仲間を求めて 仲間と共に
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02 まずは説明から


高級な紺色のローブ 高級な紺色のマント 手には朱殷の杖 深く帽子を被った小さな男が街の門を守る兵に話かけた


「通行税はいくらだ」


「入街税のことか それなら この街が初めての冒険者は1万エンだぞ」


たかっ~ まあ 安くても俺は1文無しなんだけどね


「そうか 今 持ち合わせがないんだが この近くで魔物を狩れる場所はあるか」


「う~ん 小さいけど……子供1人の旅なのか 立派な装備だから貴族か大商人の息子か 親か仲間は?」


「小さくない 141㎝ 1年で5㎝伸びた きっと10年後には191㎝になる そして俺は強い」


顔は帽子でよく見えないが背が低い 誰がどう見ても子供だ なんと言っても 声変わりしてないのだから 間違えようがない 子供なのだ 迷子ではないようだが……


「そうか え~と」


兵士は鑑定魔法を使い 小さな男を鑑定する


鑑定魔法とは誰でも出来る魔法である 人に鑑定すると 名前 年齢 レベルがわかるのだ


「おっ 11歳でレベル13もあるのか 仲間のレベルも10以上なら あの先の森にオークがいるぞ 1匹500エンしか落とさないが 皮と肉が3000エンで売れる 金がないなら ここで買い取ってもらえるように手配できるぞ」


エン とは 世界共通通貨のことである 魔物を倒すと2種類のエネルギーを出す

1つは経験値 倒した者達の体に入り 経験値が貯まると取り込んだ者の体をレベルアップさせるのだ

もう1つがエン 直径3㎝くらいの丸い玉のエネルギー エネルギーが大きくても小さくても大きさは同じ 好きな量に分けることが出来 1つにまとめることも出来る 電子マネーのように便利に使用出来るのだ エンはいろんな分野でエネルギーとして使うことが出来るので価値があり お金として使われるようになったのだ




俺は兵士に礼を言い 教えてもらった道を歩き進んで行く オークってあまり金にならないんだけどなぁ~ もっと強い魔物がいる場所を知りたいが…… 安全に生きるためには弱いふりも仕方ないんだけど……川に架かった橋を渡り森に入ると他にも冒険者らしき人を何人も見かけた


見た目の年齢 装備からすると初級の冒険者が多いようだ


俺は人が少なそうな奥に進んで行く 戦っているところはなるべく見られたくない 俺は英雄ではなくて 気ままな旅人 世界を守るなんて使命はいらない 


俺の前にはじめに現れたのは半透明で青くて丸いスライムが1匹 俺が放った石がスライムに当たり一撃で倒れる するとスライムが10エンと死体になった さすがスライム 10エンだと何もかえないよ スライムの死体はギルドで50エンで買取りしてくれるのだが 合わせても60エンって 俺はアイテムボックスにスライムの死体を収納して先に進む


アイテムボックスとは 見えない特殊な空間 その空間は時間経過もなく 食べ物を入れても腐ることもない特殊な空間 本人の意思で自由に出し入れ出来る便利な特殊な空間なのだ 転生者はこの特殊な空間に無限に収納出来る この世界の誰もがアイテムボックスを使うことが出来るのだが 一部の人を除いて レベル×1㎝の立方体の空間が レベル×2だけ使える レベル3なら 3㎝の立方体の空間が6つ使用出来るのだ レベルの低い人は装飾品や宝石類を入れるのに使用しているようだ 稀にレベルに関係なく大きな空間を使える者がいるそうだ


魔物とは魔那を取り込み魔力暴走してしまった生物だと言われている 本当にそうなのかは わかっていないそうだ どんな魔物でも何かしらの素材として使える 素材を使うには技術が必要なのでどうしても安く買い叩かれてしまうそうだ



周りに人がいないので 俺は次々に魔物を狩っていった ここの魔物なら全て一発で倒せる 初心者が来る森なので自慢にはならないが



成果は

スライム 10匹×10エン

ゴブリン 3匹×20エン

オーク 8匹×500エン

狼の魔物 6匹×1000エン

兎の魔物 2匹×50エン




1万エン貯まったので街に戻ることにした


楽勝だね


1年間師匠の元で修行して強くなった……が1人旅……ちょっと不安でさみしい


喜びを分かち合う仲間が……可愛い仲間が……猫耳の可愛い仲間が欲しい



俺は 11歳 レベル13に()()()


お金 10260エン




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