幕間 解放04
街には多くの兵士達 冒険者達が集まっていた
サザダム王国 第2王子のルジルが鼓舞する
「明日 我々は王都を奪還する 兄の軍が北から 我々が南から攻め 魔王が支配している王都を一気に奪還する 必ず魔王を倒し 王都を取り戻す」
兵士達は 「おお~」 っと大きな声を上げる
「嬉しい知らせがある 今日は竜の巫女様が手料理を振舞ってくれるそうだ」
さっきよりも大きな声で「おおおお~」っと
緊張していた兵士達の顔が笑顔に変わった
この街には 兵士8千人が集まっている そして北の街には1万人の兵士が
王都を支配している魔王が率いている魔族の数は1千人程度と数は多くない
ルジル王子は人望も高く 軍略にも精通している
集まっている人々は勝利を確信していた
だが
叫び声が
「魔族が攻めて来たぞ」
街の門の方から慌てて走ってくる兵士が叫んでいる
「数は 数はどれくらいだ」
「えっ 200人前後だと思います」
「200人だと 落ち着け 敵の数は少ない 陣形を組め 敵はたったの200人だ 竜の陣を組め いますぐにだ」
ルジル王子は陣形を整え 魔族を迎え撃つことにした
魔族は普通に歩いて近づいてくる
その数は 報告の通り 200人前後
ルジルが叫ぶ「竜の陣 ブレス」
兵士達は剣や槍を構える
攻撃の陣と見せかけて 兵士達の後ろで魔法使い達が魔力を高めていく
魔族が10メートルの距離まで近づくと
ルジルが「ブレス」っと叫ぶ
剣や槍を構えている兵士達はすぐに両側に避け
魔法使い達が一斉に魔法を放つ
更に ルジルが叫ぶ「竜の爪」
両側に避けた兵士達が一斉に突撃を
魔法で倒れた魔族に止めを刺すために走り出した
が
魔族は魔法に耐え 反撃を
先制攻撃で魔法を放ったのだが 効いてなかったように反撃を
魔族はたったの200人しかいないのに
人族は8千人もいるのに
・・・
押されているのは人族
「ま 魔法が来ます」
兵士が叫ぶ
巨大な5つの炎が迫る
ルジルが「獣盾隊前に」っと叫ぶ
誰もが防げないっと
炎が迫る
やられるっと思った瞬間
「アイスシールド」
可愛い声と共に 5つの氷魔法の盾が現れ
5つの巨大な炎は氷魔法の盾に遮られた
「おおっ 助かったのか」
人族の前に立っていたのは
小さな女の子だった
「何者」
女の子は にっこりっと微笑み
叫んだ
「私は最強の魔法使い アイス 第4の英雄だよ」