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異世界転生 魔法の使えない最強の魔法使い  作者: あつし
2章 百英雄
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幕間 最後の村02



村は大騒ぎに


肉が手に入ったのだ


大きな魔物 地ドラゴン


森の奥に住んでいると言われていた恐ろしい魔物


ママは子狐に


「ねぇ 子狐さん 食べてもいいの」っと


子狐はコクリと頷いた


えっ えっ


「ママ これって」


「ふっふっ この子は神様の使いなのかもね」


神様の それじゃ あの時 魔物が逃げたのは


「子狐さん 私を助けてくれたのね 悪口言ってゴメンさい 助けてくれてありがとう」


子狐は嬉しそうに私にじゃれついてきた


村長がママに食べてもいいのかと


ママは「ええ 子狐さんにお礼を忘れずにね」っと


村の皆は子狐に礼を言ってから 地ドラゴンを解体


そして


ひさしぶりの肉が


どの家畜の肉よりも美味しかった


それもお腹いっぱいの肉が食べれるなんて


もちろん全てを食べずに保存食を作ることになった


これだけあれば 一ヶ月くらいは


・・・


子狐さんにお礼を言おうと思ったら


・・・


どこにもいない


「ママ 子狐さん 見なかった」


「ふっふっ 天に帰ったのかもね」


子狐さん 神様 ありがとうございました


・・・


村は救われた


これで一ヶ月は皆が食べることが出来る


間に草だけの日をいれれば 更に


・・・





あれから 1週間経つが


・・・


気になって 外壁の上に登り 外を見るが


・・・







私の初めての冒険は終わったのだ


パパ達が戻ってくるのを祈るだけの日々


冒険者がこの村を訪れるのを祈るだけの日々


近くの森だったが 生まれて初めての大冒険だった


無謀な私を神様が助けてくれた


ママは笑いながら


きっと可愛いパティを英雄様が助けてくれたのよ っと


将来の花嫁を助けに守り神を送ってくれたのよ っと


英雄様かぁ~


・・・




あれから あの冒険から9日目


金縛りが


体が重い


目を開けると天井が見えるけど 重い


「ふっふっ 遊びに来てくれているわよ」


「えっ えっ」


重いって思ったら 私のお腹の上に子狐さんが


「子狐さん 来てくれたんだ」


子狐さんは嬉しそうに 私の顔をぺろぺろと


「ねぇ あなたは英雄様の使いなの」


すると


何だか 子狐さんは嫌そうな顔に


何だか ムッとした顔に


あれっ 違ったの


「ふっふっ 英雄様のことを知っているみたいね」


えっ そうなの 嫌そうにしているけど 仲が悪いってことなのかな


「英雄様に似て 女好きなのかもね パティは英雄様と子狐さんのどちらと結婚するのかな ふっふっふっ」


えっ えっ




子狐さんが家の外に行きたがっていたので ついて行くと


村の門に


「外に行くの」


子狐さんはコクリと


「帰るの」っと言うと


子狐さんは首を振る


えっ えっ 私も


「私と一緒に」


子狐さんはコクリと


周りには誰もいない


見つかれば


・・・


私はこっそりと村の外に


子狐さんの後について行くことに


・・・


森の中へと進んでいく


この方向は


同じだ


・・・


着いた場所はリンゴの木


「これを取りに来たのね」


子狐さんはコクリと


私はリンゴを取り 子狐さんに


子狐さんは嬉しそうにパクパクと食べる


「ここに置くのは ママの 村の人達のだから食べてはダメよ」


服に10個のリンゴを


えっ


また 赤い2つの


黒豹の魔物だ


「子狐さん どうしよう」


黒豹の魔物が飛び掛ってくると 子狐さんが黒豹の魔物に向かってジャンプして体当たりを


小さな体で大きな黒豹の魔物に体当たりを


えっ えっ


どうして そうなるの


小さな子狐さんが大きな黒豹の魔物を吹き飛ばし


黒豹の魔物は倒れ


お金を出した


180万エンも


それに 力が沸いてきた


これって これは レベルアップなの


えっ えっ 私が レベル22


「子狐さん お金」


私がお金を拾って渡そうとすると 首を振った


「いらないの 貰ってもいいの」


子狐さんはコクリと


私はポケットに そして 服に包んだ10個のリンゴを持って村に


子狐さんは黒豹の魔物を咥え ジャンプしながら追いかけてくる





村に着くと


ママ


私を睨むママ


しかし


「子狐さん パティに怪我させたら 許さないんだからね」


私にではなく 子狐さんに


子狐さんはコクリと頷き 私の足にじゃれつく


「ママ」


「無事ならいいのよ 子狐さんがいれば大丈夫だと思うけど 無理はダメなんだからね」


「うん」


怒られると思ったのだが


・・・



ママに話を聞くと


地ドラゴンはレベル130以上の冒険者が6人で倒す魔物で あの森で最強の魔物だそうだ


それを1匹で倒せるのなら


あの森で1匹で暮らしているのなら 森の中では最強なんだろうって


でも 無理はダメよ って何度も


・・・


黒豹の魔物の肉は少ないが 毛皮が人気だそうだ


でも 今は肉の方が重要だけど


・・・


気づくと 子狐さんはいなくなっていた


・・・




次の日も その次の日も現れなかった



また 9日目に


9日に一度必ず私のところに遊びに来てくれる


一緒に森の中に冒険に行ってくれる


・・・





5歳の私は


この村では最強に


レベルがどんどん上がっていった


戦闘はしないが


今では レベル100を超えた


・・・


村の守り神の子狐様


本当に神様の使いなのだろうか


・・・


それとも 英雄様の


・・・


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