152 じゅわー
俺達の周りに現れた女性達は呆然としていたが
1人の可愛い女性が前に
「ここは何処なんでしょうか」っと
えっ って この女性達は誰だろ
500人くらいの可愛い女性達がいるが 見たことがない
う~ん
「え~っと 君達はどこから来たの」
「えっ 私達は 私はアルバ王国で 他の人達の中にはアルコン王国とホルガイ王国の人達もいるみたいです」
アルコン王国か 南の国の それじゃあ あとの2つの国は
「転移で避難してきたのかな ここはサブル王国とアルコン王国の国境辺りだよ」
「転移ですか 確かに光に包まれましたが」
あれっ 知らないのか 自分の意志で転移してきたんじゃないのか
「転移する前に何かあったの」
「え~と 天使様が歌っていました 白い翼の天使様が空を飛びながら微笑みながら歌を」
天使
「あの よろしいでしょか 私は王都ホルガイにいました 王都は一瞬で凍りつき 城も人も全てが でも なぜか私だけは」
う~ん それは可愛いからかな
そんな真似が出来るのはスノウ おそらく フレアも来ているんだろう それに あおいとあかりもきっと
俺の出番はないのかも っと思っていたのだが
「貴様は何者だ」っと後ろにいた可愛い女性が剣を持ち前に
名前はシャーロット 銀髪に赤い綺麗な瞳 りっぱな剣を構えた騎士 かな?
「俺は英雄だよ」っと言うと
「サブル王国の英雄だな 貴様のしわざなのか」
「え~と 何が 俺はまだ何もしてないけど まあ 仲間が何かしてくれているかも知れないけどね」
シャーロットは俺を睨みながら 大きな声で「私と戦え」 っと
えっ どうして 可愛い子とは戦いたくないよ
「いや 戦いたくないけど 戦う理由がないだろ」
シャーロットは剣を俺の方に向け
「私はアルコン王国 第2王女 シャーロット この世界を混沌に貶める貴様を討つ」
俺が悪なのか まあ そうかも知れないけど
「俺を倒しても何も変わらないよ 俺はシャーロットとは戦いたくないんだ」
「貴様になくても 私にはある おそらくアルコン王国は滅びたのだろ 私と戦え」
まあ そうだろうな
「嫌なんだけど」
「ふん 貴様が勝てば 私を好きにしていいぞ」
おっ
「じゃあ 向こうで戦おうか 勝負方法は」
「どちらかが死ぬまでだ」
はぁ それじゃあ 意味がないよ
「それじゃあ 約束が違うだろ シャーロットは俺の仲間になるんだから 殺せないよ」
「負けることは考えてないのか いいだろう 私に攻撃を そうだな 3回攻撃を当てることが出来たら負けを認めよう ただし 貴様は死ねば負けだからな」
はぁ~ 可愛い子に恨まれたくないんだけど
「いいよ それで 他の人達は離れていてね ばにら ちょこ 彼女達に食事を頼むよ」
シャーロットが不敵な微笑を
そして
「ドラゴン召喚 グリフォン召喚 ケルベルス召喚」
と3体の魔物を召喚した
げげっ シャーロットが持っていたのか あれっ あのドラゴンはメリュと比べると
「凄いね 俺も出していいの」
「ふん 好きに召喚しろ」
では
「スライム召喚」
「なっ これは いったい」
シャーロットが戸惑いを
俺が出したスライムの群れに
S級のスライム召喚の指輪 スライムを最大1000体召喚出来る指輪 倒されても1分間で1匹生き返るので全てやられても1000分で回復する
更に幻影の指輪で巨大なスライムを
「行け スライム」
スライムの一斉攻撃が始まった
ドラゴン グリフォン ケルベルスにはまったく攻撃が効いていないようだが
シャーロットとのルールは3回攻撃を当てれば俺の勝ち
次々にスライムは倒されていくが 既に
「俺の勝ちでいいよね」
「うるさい 貴様の攻撃が3回だ スライムの攻撃など回数に入れるな」
えっ ダメなの
じゃあ
「魔那よ 我に力を 氷魔法 雪合戦」
シャーロットは次々にスライムに体当たりをされ ふらついているので 俺の攻撃を避けることが出来ない
ぱすっ ぱすっ ぱすっ っと3つの雪玉が
「俺の勝ちでいいよね」
「ふざけるな まだだ」
えっ ダメなの
スライムは数が次々に減っていく
C級のスライムの指輪は沢山あるが5匹 A級も1つあるが30匹
う~ん どうしようか あっ
「ざしゅっ ざしゅっ さしゅっ」っといきなり ドラゴンが グリフォンが ケルベルスが
真っ二つに
「き 貴様 1対1の勝負だろ」
空から降りてきたちゃちゃが3匹の魔物を真っ二つに 怒るシャーロット
そう言われても ルールでは既に俺が勝ってると思うんだけど・・・
シャーロットの3つの指輪は粉々に 召喚した魔物が死ねば壊れる指輪だったようだ
俺のスライムは まだ500匹以上いるけど・・・
シャーロットは必死にスライムを倒していくが 幻影で水増しているので 数は1000匹のまま
メリュも俺の横に
「いでよ ゴーレム」
ついでに ゴーレムを200体召喚
シャーロットは戦いを諦め 剣をカランっと手放した
「殺せ 私の負けだ 殺せ」
「いや 俺が勝てば好きにしていいんだろ 俺の仲間になってよ」
「殺せ 悪には屈しない あっ ああっ 天使様 天使様が助けに」
シャーロットは希望を取り戻し笑顔に
あっ あおい それに あかりも
2人が転移で現れ 抱きついてきた
「天使様 助けてください」
シャーロットはあおいに向かって叫ぶが あおいは無視して俺にキスを
スライム達には攻撃を中止させて シャーロットを包囲
俺とあおいとあかりは抱き合い
再開を喜ぶ
シャーロットは緑竜 ゴーレム スライムに囲まれて呆然と立ち尽くす
俺はベットを出し
あおいとあかりと
愛を囁き
甘い声を響かせ
・・・
シャーロットが泣きながら「私を犯すのか」っと
「嫌 無理には何もしないから 嫌なら帰ってもいいよ」
「帰る国はない 私達は負けたのだろ」歯を食いしばりながら俺を睨んでくる
「そうなの よく分からないけど」
「なぜ なぜ 私を殺さない」
「シャーロットが好きだからだよ」
「くっ 貴様が女好きなのは知っている だからこそ 私が指輪を」
「あ~ 俺を殺すために まあ 弱い魔物の指輪を手に入れても意味がないだろ」
「弱いだと 3つともA級の指輪だったんだぞ」
「俺のは3つともS級だからね A級とS級じゃ何十倍も力が違うだろ」
「くっ 貴様はなぜ世界を滅ぼそうとしている」
「えっ そんなつもりはないけど う~ん」
やはり メリュがブレンダル王国を滅ぼしたからなのかな
「智王様は言った 貴様が人類の敵だと」
えっ 師匠が そんな馬鹿な
「師匠がそんなことを それ本当に師匠だった」
「智王様が貴様の師匠だと そんなはずがないだろ」
そう言われてもね
「師匠の いや 智王の顔を知っているの どうして そいつが智王だと分かったのかな」
「あれほどの魔法使いは智王様以外にはいない それにA級の召喚の指輪を私に」
あ~ そうなんだ じゃあ 偽者だね
「師匠ならA級の召喚の指輪で俺が倒せるなんて考えないよ 最低でもS級 本気ならSSS級以上をシャーロットに渡していたはずさ」
シャーロットが呆れた顔をして
「SSS級だと そんな指輪があると思っているのか」
はぁ 完全に騙されているんだな それなら
「ちゃちゃ 本当に強い召喚の指輪を見せてくれるか」
ちゃちゃは微笑み
可愛い 小さな9匹の子狐を召喚させた
あいかわらず ちゃちゃに なつく9匹の子狐達
「ふっふっ どこがSSS級だ ただの可愛い狐だろ」
ちゃちゃが何かを言うと 9匹の子狐達が合体して 1匹の九尾の狐に そして巨大化して 恐ろしい力を
うわっ 前より強くなってないか
ただ 力を表に出しているだけなのだが 体に震えが 敵意を向けられてもないのに 体が震える 九尾狐も1年で更に強くなっているのか それとも元々なのか
敵意を向けられたシャーロットは・・・
あ~ そうなるよね
シャーロットは腰が抜けたように ふらりっと座り込み ガクガクと震え じゅわーっと
声が出ずに口をパクパクと
「ちゃちゃ ありがとう 分かってくれたみたいだから」
ちゃちゃが九尾狐に触れると 小さくなり ちゃちゃの足元にじゃれつく
「どう 本物の智王に貰った指輪との違いが分かったかな」
シャーロットは涙を流しながら
「でも でも じゃあ あの智王様は 智王様の頼みを聞いて父も戦うことを決意したのに あいつは誰なのよ」
いや 俺は会った事ないし 偽者はどこにでもいると思うけど 王が騙されてどうするんだ まあ 俺の偽者にサブル王国の前王も騙されていたけど 馬鹿ばっかりなのかな
シャーロットは手に何かの玉を持ち その玉を見つめる
そして 決意したように
玉を空に投げた
んっ なんだ ただ光っただけか・・・
シャーロットを見ると下を向いたまま じっとしているが
う~ん 何だったんだ それより シャーロットを風呂に入れて着替えを まずは 一緒に風呂か
っと考えていると シャーロットが顔を上げ
「智王様」っと
俺の後ろに転移の光が
そして 男が転移してきた
・・・
誰