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研究員の日誌2
こちら側の準備は順調だなんて彼は言うが、正直当初の予定の半分もいってないのでは無いかと思う。
彼を待つのも、もううんざりだ。
私も行動に移ろうと種を仕込んだ。
早速反応があったみたいだが、今後どう転ぶかはわからない。
あの子に伝える事こそしなかったが、きっといい方向に転ぶ事だろう。
『デジャヴ』の能力はその為にあるのだから。
この日誌をあの子が読む事に期待する。
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恐れていた自体が起きた。
本部が襲われたのだ。
考えうる一番最悪のパターンだ。
先に種を撒いておいて正解だった。
出づれこの日誌も確認されるだろう、この日誌の内容が理解できる者の目に届く事を願う。
他のデータについては『ヴィジョン』に託した。
私に出来る最善の行動はここまでだ、後は頼む。




