死闘!俺らの故郷を守れ!
ここは、東にある村。イーラスレイル村。
そこには、村なのに、工場が存在するある意味珍しい村だったのだ。
ヒロシ「ここは良い環境だなぁ。水は美味しいし、食べ物にも困らない。」
メロン「そうね!こんな素晴らしい世界に住んでみたいものだわ!」
ナナ「お菓子も結構あるみたいだし、素敵だわ。」
ロア「ねえねえ、ここを拠点にしない?」
ヒロシ「何を馬鹿な事を言う!村の人が住んでいるんだぞ!!」
ロア「冗談だってw」
そんな他愛のないやり取りを行っていくうちに、村の人々に話しかけられた。
「君たち、ここへ来るのは初めてかの?」
ヒロシ「はい、初めてです。」
「なら案内しましょう。お茶でも用意しますよ。」
ヒロシ「ありがとうございます。」
ヒロシ達は村人たちに連れてかれ、建物の中に入ることにしたのだ。
「今すぐ運んできます。少々お待ちください。」
村人のおじいさんは奥の部屋へと入っていった。
何か、胸騒ぎがする。そんなかんじの考えが、ヒロシにはあったのだ。
村人はすぐに戻ってきた。
「お待たせしました。さ、どうぞ。」
ヒロシ以外のみんなはお茶を飲んだ。ヒロシだけは、お茶を飲まずに、飲む振りをして様子を見た。すると、みんなの様子が少しずつおかしくなる所がハッキリと分かった。やはりこいつ、睡眠薬を入れてたんだ。そしてトラウマであるはずのロアに少しだけ感謝した。ヒロシは演技をしてみんなに合わせ、みんなが寝たのを確認した後にヒロシも寝たふりをした。問題はここで引っかかるかどうか、だ。
「ふふふ。眠った様だな。」
どうやら、最初からヒロシ達を嵌めようとしてここへ連れてきたらしい。初めてですか?の答えも、そこにあるのだろう。この村の事を、ヒロシ達に知られてたら、まずい事がある。そうなのではとヒロシは思った。
「どれ、このまま解剖室につれて内臓でも開いて見て見るか。」
村人が近く。もし、考えが正しければ、変身出来るはずだ!と、ヒロシは考える。ヒロシはギリギリまで粘る。
そして、手がヒロシのすぐ近くに伸びたのをヒロシは感じ取った。
「変身!!」
「ぬわぁ!」
HIROSHIは男の腹に思いっきりパンチを食らわせる。正体を表し、消滅した。
正体は、やはり怪人ガルモスだった!
「わぁぁぁ」
すると、何処からか怪人ガルモスがたくさん出てきた。20はいる。
ガルモス「くそぉぉぉ。ここは俺ら居場所だ。だから、俺らが消滅する訳にはいかないんだ!!」
HIROSHI「ガルモス達が、この村を占領していたのか!この村を返してもらう!!」
ガルモス「黙れ!!ここは、俺らの村だ!!」
ガルモスは俊敏な動きでHIROSHIを攻撃する。が、それも無念に終わり、一つ一つ消滅していく。
ガルモス「まだだ、まだ諦める訳には……!!」
それでもガルモスは戦い続ける。攻め続ける。
ガルモス「止めるんだ!!これ以上、犠牲者を出させる訳には……!!HIROSHIを、殺さないと!!」
が、それも上手くは続かず、消える、消える、消えて無くなる。一つずつ。
そしてヒロシは、勝利した。
だが、村人は誰一人として存在しなかったのだ。
ヒロシ「村人はどうしたんだろう?怪人ガルモス達に全員やられてしまったのか?」
メロン「恐ろしいです。怪人ガルモス。」
ナナ「……これは……まさか……」
ロア「んじゃ新しい村人は僕だね。」
ヒロシ「村人がいないからっていい気になりやがってー、あはは。」
新村人は、ロアとなったのだ。