表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ヒーローHIROSHI  作者: Ags
14/21

博物館の機密品が盗まれる?!!


ここは南の位置に存在する世界でも数少ない化石大博物館。ここには様々な化石が展示されている。中には、まだ一般人には公開してはいけない化石も置いてあるらしい。

そんな凄い博物館にヒロシ達はまたいつもの様に興味心身だったのだ。


テンテン「わぁー!すごーい!!」


ロア「凄いよねぇ。ヒロシがここを貸し切ってくれたから今日は使い放題だよ。」


テンテン「貸切?!!いくら使ったんですか?!」


ヒロシ「大体4000億かな。今回は極秘も含めた全ての化石が見れるようにしているからね。」


テンテン「?!!」


ナナ「まあ、彼は何回も世界を救っているから、政府に認められてお金が入るようになった。だからこんな頭のネジが飛んだ狂気の行動を行えるのよ。」


テンテン「す、凄い……!!」


テンテンはナナの妹である。


メロン「それにしても、凄いなぁ。ここの博物館。化石だけじゃなくて筋肉や臓器、皮まで綺麗に残った恐竜が見れるなんて。おまけに生きている個体もいるし。」


ヒロシ「こんなの、一度飼ってみたいなぁ。」


ヒロシ達が眺めていると、館長がやって来た。


スフィア「皆様、本日はわざわざ遠くから足を運んで頂き、誠に有難うございます。それでは、早速案内の方をさせて頂きますね。申し遅れましたが、私の名前はスフィアと申します。本日は宜しくお願いします。」


館長 スフィアはそう言ってヒロシを案内した。


ヒロシ「しっかし、本当に珍しい化石もあるんですねぇ。」


スフィア「はい。世界中から集めているので、ここにない化石は他の博物館にも無いでしょう。いや、それでしたら、発見すらされてないかもしれませんね。ははは。」


話終わると、巨大な扉が前に現れた。


スフィア「ここが、政府の極秘となっている化石などが収められている部屋です。」


ナナ「デカいわね。ざっと見て17mありそうだわ。」


これはかなり固そうな扉だ。ヒロシが仮に変身出来たとして、それで破れるかどうか。それくらいだ。

スフィアは扉を開けた。すると中は先程歩いてきた展示部屋よりもっと大きな部屋だったのだ。


ヒロシ「な、なんだ……これは!!」


その中心に何かの骨が全て合わさって立っているのを見る。

およそ、200mはあるだろう。だが、それでも小さい。この部屋は、そう思えるような広さである。


スフィア「これは、遥か昔に存在していたと言われる古代兵器、アヴァロン。」


それは生命体でかつてあっただろう構造をしているが、生命体には見えなかった。

生命体と言うにはあまりにも複雑な構造をしており、生命体と言うにはあまりにもでか過ぎたのだから。


スフィア「次に紹介するのがこちらです。これは人造生命体、シヴァ。」


全長で70mありそうだ。先程のアヴァロンに比べると小さく感じるが、決して小さくはない。こちらの方は生命体の様な構造は感じることが出来るが、肉が、心臓がまだ残っている。肉は途切れ途切れに置かれて、不気味に脈を打っている。心臓の方は力強い鼓動が部屋中に鳴り響く。骨は血で所々染まっている。正直怖すぎる。


スフィア「次はこちらです。こちらは武器でありながら生命を宿しているソウルを喰らう槍、グングニル。」


これは槍……いや、武器なのか?この館長が言うには槍らしいが、どう見てもこれはスライムが飛び散った様な気味の悪い何か……そういうイメージにしか見えない。おまけに血走った目玉が神経を張り巡らしている。これが神の槍だとは思えない。ケースの中に入れてあるので、飛び散っても問題無いが、付着したら自分が消化されて吸収されそうだ。ここの部屋の物は地獄から持ってきた何かか?怖すぎる。


スフィア「最後に紹介しますのが、これです。」


紹介すると言って、僕達が見せられたものは、先程の感想とは違うものだった。


意味が分からなかった。これが感想だ。


石だか鉱石だか何だかが色々混ざりすぎてどれがなんだか判別が出来なくなっている。おまけに横部分に一つ花が咲いており、根を生やしている。その花は、ただ美しいだけの花では無かった。赤と薄紫色と深緑がバラバラに配色されている。そして何故かは分からないがこの花の事を、異常な花。そう思ったのだ。


人を、生命全てを食い尽くしそうな危険度をもっているのかもしれない。そんな感覚を直感でしかないが、感じたのだ。


スフィア「これは、楽園都市、ヘブン。これを発見した学者は、そう呼んでます。これが有機物なのか無機物なのかよく分からないですが、一つ分かるのは、世界を変える力を持っている。これだけがハッキリ石碑に記されていた。との事です。結局何の事だかはさっぱりですが。」


館長が分からなければ、ヒロシも分からないであろう。

何故なら、ヒロシは掛け算の仕組みが理解出来ないくらい理解力が乏しいからだ。

7×7の答えを、823,543と答えてしまう位に単純な事すらも理解出来ないのだ。


スフィア「如何でしょうか。」


ヒロシ「うん。怪人ガルモス達が、これを知ったら狙われそうで怖いよ。知られない様に、守らないとね。」


スフィア「そうでしょうね。怪人の手に渡ったら大変な事になるでしょうね。」


「この化石は貰ったぞ!!!」


ヒロシ「あっ!!」


ガルモス「ははは。忍び込み作戦大成功。」


ヒロシ「お前達にここを明け渡す訳にはいかない!!覚悟しろ!!!!」


スフィア「心配無用です。これだけなら、私一人で十分ですので。」


スフィアは前に出た。


ガルモス「言いたい事はそれだけか?死ねぇ!!」


ガルモスはざっと14体いた。本当に作戦として戦闘員を今回は送ったのだろう。

だが、ガルモス達はスフィアに触れる事なく、消滅していった。


スフィアは、謎の波動の様なものを放って、ガルモス達を撃破したのだ。


ヒロシ「あの数を一瞬で!!」


スフィア「ヒロシ様の様な攻撃力は無いですがね。したっぱ位なら私でも対処出来ます。貴方は幹部相当のレベルの怪人まで圧倒しているから、政府に認められているのですよ。」


ヒロシ「そうだったんですか。どれも同じだと思ってました。」


スフィア「違いは意外と分かりにくいんですよ……ん?こ、これは!大変だ!!」


ヒロシ「どうしたんですか?」


スフィア「怪人ガルモスらは、既にここから盗んでいたんだ!!大業物の妖刀、黄泉を!!」


ヒロシ「何ですって?!!!!怪人ガルモスめ!!卑怯な!!」


怪人ガルモスの狙いは、最初からこれだった様だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ