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ヒロシ、異世界のヒーローになる!
この世界はとても退屈なものだ。どれだけ悪を捕まえようとも、悪という存在が無くなることは永遠にない。どころか、悪を退治するはずの存在が、正義の任務を放棄する始末である。
……もうどうすればいいのか僕には分からなかった。
悪は滅ぶべきなんだ。平和を犯すものは、滅ぼすべきなんだ。
だが、この世界ではそれを果たす事が出来そうに無い。そう僕は思っていた。
そんな迷える羊の僕の前にそいつは突然現れた。
「迷える子羊よ。何をもって正義を求めるのだ?」
「僕は、世界の平和を守れる正義の味方になりたいんだ!その為には、誰よりも強くなければならない。強い力が、必要なんだ!!」
「そなたの願いを、叶えられる世界がある。その世界に行って、世界を救いに行くか??」
「それが出来るなら、僕はその世界に行く。世界を守る為に。」
「宜しい。前にワープホールを置いた。行くがよい。ヒロシよ!!」
ヒロシは、悪に支配されている世界を救う為に、異世界へと向かう。