現実の生活
小部屋に鎧が立ち止まっていた。
すると、目の前の床にシミが出来、そのシミに向かって鎧は拳を振り下ろした。
ズドン!
小部屋で破壊音が響く。
それは【スマッシュ】を使わない、ただの一撃。
しかし、シミは消え去り光の粒子となり弾けた。
そして、小部屋に光の粒子が広がり目の前に居た鎧へと吸い込まれていく。
どうやら、この小部屋は規模は違えど敵が湧き出るモンスターハウスのようだ。
『"ホロウ"また部屋に篭ってるけど、ここも危ないって!
ほら、早く次に進もうってば!』
クッキーは小部屋から早く出たいようで鎧に催促する。
しかし、鎧は動かずにその場で止まり続けた。
それから、数分後。
前のモンスターハウスと同じように敵が湧き出なくなったのだ。
しかし、鎧はその場から離れようとしない。
『ねぇ。
ねぇ!
・・・もぅ、ねぇってば!
聞いてるの?
・・・もしかして、何か起きたの?
ねぇ、"ホロウ"どうしたの?』
クッキーの声かけに鎧は応えなかった。
<><><><><><><><><><><><><><><><>
男はパソコンの電源を切った。
光源の無くなった男の部屋は暗闇に包まれた。
男は部屋から外に出ると別のドアを開けて入って行った。
どうやら、その部屋はトイレだったらしい。
用をたした男はトイレの近くにある洗面台で手を洗いまた別の部屋へと向かって行く。
そして、計ったかのようにある地点で止まり衝撃に備えるような体勢をとった。
どこからか何者かが走り寄る音と、誰かを呼ぶ大声が近づいてきた。
その正体は・・・女だった。
金髪青眼の西洋人形のような小柄な女がスーツを着て走ってきた。
女はスーツを着たまま短距離走者並みの速度で男に向かって激走する。
その顔には主人を見つけた犬のような雰囲気が醸しでている。
前から激走する女が男に飛び付くように抱き着いてきた。
「きゅぅちゃぁん!!
たっだいまー!
お仕事、頑張ってきたよー!!!」
「ん!」
男は抱き付いてきた女が身体から落ちないように支え、衝撃に耐えた。
女は男の胸にぐいぐいと子供が甘えるように顔を押し付けた。
女の顔にはそれだけで幸福だと断言しているようだった。
「きゅうちゃん!
私、お仕事を頑張ってきましたー!
今日もー、脂ぎったおっさん相手に色々とオハナシしてー。
難しいモンダイを解決してー。
それから、それから、もういっぱい働いたのー!
だ、か、らー。
一緒にお風呂に入ろ!」
「ぅ」
男から飛び降りた女はその小柄な身体のどこから出してきるのか、男を引き摺り、廊下を歩いていく。
男は女にされるがままに引き摺られていく。
《予告》
キングキラー




