表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引きこもりは禍鎧を着込んで  作者: ウツウツ
74/74

防具の耐久値

男は嫌な記憶に沈んでいた間にゲームのイベントが始まっていた事に気が付いた


倒し切ったハズの敵がワラワラと自分が操作する鎧の周囲に居たからだ。


前回に入って居たダンジョンには無かったが、このダンジョンには湧き出る敵を倒し切って一定の時間が過ぎるとまた敵が湧き出るようになっているらしい。


まずは今も鎧にハンマーを振り降ろす燃え盛る牛頭の敵から倒すべきだろう。


男はタイミングを見計らって鎧が横に転がってハンマー攻撃から逃げるように操作した。


バチンッ!


的を外した敵がハンマーを構える間に鎧を立ち上げさせ、その流れで敵の顔面を殴りつけた。


「ブグッ!!」


鎧の一撃をもろに当たった敵は少しよろめいた。

その間に鎧は追撃をする。

何度も殴るが敵もタフなのか、中々倒れない。


今までの敵よりもHP、もしくはDFSが高いようだ。

これはあの虫の敵が多かったダンジョンのボスの部屋の最後の敵以来だ。


男はアビリティを使用する事にした。


ズドンッ!!


【スマッシュ】、通常よりも強力な一撃を敵の腹部へ吸い込まれるように殴る。

それでも、倒れない。


ズドンッ!!


鎧の【スマッシュ】で鎧から離れてしまいそうな所を片腕に【ファング】で離れないようにして、もう片方の腕で更に頭部に【スマッシュ】を叩き込む。


流石に二度目の【スマッシュ】には耐えられなかったようで敵は弾けて光の粒子が鎧へと吸い込まれていった。


ふと、男はリアが鎧にダンジョンコアを使って何かをしていた気がするが今の所、鎧の動きに変化は無い。


NPCである彼女が仲間の鎧に攻撃するハズも無い。

ならば何かとは能力値を上げる、回復等の支援だと予想が付く。


男のダンジョンを好きに弄れるという推測は儚く散ったが、クッキーに聞けば何が変化したのか分かるだろう。


時間制限有りの支援をされていたならば、自分が呆けていた間に効果が消えていたのかもしれない。

そう思うと少しもったいない事をしたと思う男だった。


『"ホロウ"!

起きたのね!

扉が破壊されて邪悪な存在が部屋に侵入して来たよ!

気を付けて!』


どうやら、このダンジョンは一定時間、部屋に籠ると敵が外から入ってくるらしい。


永遠と敵が現れるならばレベル上げに最適なダンジョンだとは思うが時間が掛かるだろう。


ふと、男はマーダの装備が壊れている事に気が付いた。


いや、マーダだけでなく、他の2人も防具はボロボロである。


どうやら、自分が呆けている間に防具が壊れてしまったらしい。


ゲームによっては武具、防具にも耐久値なるものが有り、一定の条件で破壊される事がある。


苦労して手に入れた最強の武具防具を敵から壊された時の虚無感は今でも思い出せる。


ボロボロの姿で逃げ惑う3人を無表情で見つめながら男は昔やったゲームを思い出していた。


このゲームにも防具の耐久値なるものも存在するらしい。

それは攻撃が当たると減るのか、ダメージに応じて減るのかは分からない。

防具がボロボロのせいか、今までに見ない行動をしている3人。

装備が壊れているとNPCは敵から逃げるようになるらしい。

とにかく、後で新しく3人のの防具を作るとしよう。


思えば男は初期装備のままである。

ゲームのバグか何かでダメージを受けないが鎧が壊れてしまう事も考えなければならない。


鎧の下の素顔も見てみたいとは思うが。


男は淡々と他の敵を倒しながらそう考えていた。


➕➕➕➕➕➕➕➕➕➕➕➕➕➕➕


「ここに目標が居るのかい。

さて、この老骨に鞭を打つような未熟共のおねだりだ。

情報の1つは持ち帰りたいものだねぇ」


1人の元冒険者がダンジョン、『共存する獣』に入って行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ