表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引きこもりは禍鎧を着込んで  作者: ウツウツ
70/74

3人のアビリティ

『えっと、"ホロウ"。

マーダ、ラナウィ、リアのアビリティを知りたかったよね?』


それは男がゲームを開始すると幼い幼女の声、クッキーから持ちかけられた。


確かに男はクッキーにそんな質問をしていた。

仲間のNPCのアビリティを知らなければ戦略は立てられない、できる事も見落としてしまう。


男が操作している鎧に魔物への戦略など必要なのかと問われれば疑問が出てくるが。

それだけ鎧がゲーム内で無双しているのだ。


しかし、ゲームは何も戦闘だけが取り柄である訳ではない。

生産、育成、その他にも多くの楽しみがあるのだ。


しかも、ゲームのAIが高性能なのか、NPCが妙に人間くさい。

そのNPCとのやり取りもまた、このゲームを楽しめる要素であろう。


『あたし、よく考えてみたんだ。

"ホロウ"があの3人のアビリティを知っていた方が何かと便利なんじゃないかなって気が付いてさ』


クッキーのAIは本当に高性能だ。

あたかも、失敗に気づいてそれを改めようとする言い方をする。


反省しているかのように。

気まずさ、照れなど、感情を思わせるトーン。


その言葉だけのコミュニケーション能力は男がどのゲームと比べても高いと思える。


『だから、そのー、ね。

3人のアビリティを教えるね!』


しかし、男はクッキーの高いAIに思うところはあれど、表情は全く変えなかった。

ただ、淡々と、会話を進めていく。


『まずは、3人共が共通して覚えているアビリティからだよ!


【メイズコントローラー】

【アンチフェア】

【ミートイート】

【フライ】


この4つからだね!


【メイズコントローラー】はダンジョンの環境を操作する事ができるアビリティだよ!

ただし、操作するにはそのダンジョンのコアに触れていないと使えないよ!


【アンチフェア】は状態異常・フェアにかからなくなるアビリティだよ!

"ホロウ"にも早く覚えて欲しいアビリティの1つだよ!


【イートミートイート】はお肉を食べるとAP、HPが回復するアビリティだよ!

でも食べても疲れが取れる訳じゃないから戦闘はほどほどにね!


【フライ】は空中を飛べるアビリティだよ!

これがなくても飛べるけど、覚えている方が上手く飛べるようになるんだ!


どれもAPを消費しないアビリティだよ!


次はそれぞれのアビリティを教えるよ!


最初はマーダ。

マーダだけが覚えているアビリティは4つだったね。


【ガード】はダメージを半減するアビリティだよ!

でも、状態異常・ポイズンなんかのダメージは半減できないから注意してね!

APは消費しないよ。


【パリィ】は物理攻撃を確率で受け流すアビリティだよ!

DEXが高ければ高いほど発動する確率が高くなるよ!

これもAPは消費しないよ。


【クッション】は衝撃を抑えるアビリティだよ!

これはAPを2消費するよ。


【カウンター】は残存HPの割合が少なければ少ないほど強力な一撃を放つアビリティだよ!

HPが減っていないと威力は無いから気をつけてね!

APを5消費するよ。


それで次はラナウィ!

ラナウィは3つのアビリティを覚えているよ!


【ノーリスク】は周囲が安全かどうかが分かるアビリティだよ!

APは消費しないよ。


【ステップ】は攻撃を(かわ)すと一時的にSPDが上がるアビリティだよ!

躱せば躱すほど高くなるけど、攻撃が当たると元に戻るよ!

APは消費しないよ。


【ハイド】は姿を消して相手の死角に移動するアビリティだよ!

APは12と高いけど上手く決まれば相手から気づかれずに攻撃ができるよ!


最後にリア!

リアのアビリティは1つだけ。


【オーダー】は指示を出すと自分と出した相手の能力値を一時的に上げるアビリティだよ!

APを15消費するけど、指示通りに相手が動けばAPが10回復するよ!』


ダンジョンボスを倒して仲間になったNPCなだけはある。


ピーキーな効果とまではいかないが中々のものである。


いや、【メイズコントローラー】は逸脱しているだろうか。


ダンジョンの環境を操作する。

それは敵の強さやダンジョンの構造を好きに操作できるのだろうか。


手元には『群勢の巣穴』のダンジョンコアなるものがある。


それを使用してこのダンジョンの環境を操作することはできるのだろうか。


もし、それが可能ならば。

レベリングに適したダンジョンに変える事ができるのではないだろうか。


男はそう考え、【ブック】からダンジョンコアを取り出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ