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引きこもりは禍鎧を着込んで  作者: ウツウツ
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少女を連行して

草原を悠々と歩く鎧。

その鎧の後を追うように人ならざる少女達、マーダ、ナラウィ、リアが大人しく歩く。


少女達は鎧が作ったと思われる装備を着ていた。

しかし、今まで服と無縁だったのか邪魔そうにしている。

どうやら、鎧に無理矢理、着せられたようだ。


そして、その彼女達の腰には半透明の何かが巻き付いていた。

その半透明な物を辿ると鎧の背へと繋がっていた。


【ナインスシンボル】のドットルのシンボルの効果、魔力によって作られた腕なのだろう。


見た目の割にはしっかりとした弾力性と丈夫さがあるため、逃亡しようにも難しいと少女達は経験として学んでいる。


鎧に引き()られる前に鎧の後を追う事しかできない状態である。


男は何度も逃げ出そうとする少女達を捕らえるのは簡単だが面倒だと思ったのだろう。

そのため、逃げられないようにした措置(そち)が今の連行状態である。


周囲は裁縫によって時間経過した為、3体に増えた土くれの鎧が少し離れた場所から追っている。


鎧が歩くのを止めた。

連行されていた少女達も鎧にぶつからないように止まった。

その近くには森と草原の隣接し場所に穴が空いていたのだ。


『"ホロウ"ダンジョンを見つけたよ!

このまま入るの?』


クッキーは目の前の穴をダンジョンと断定した。

【マップ】を使用しながら探したのだ。

大体の場所は分かっていたがクッキーの断言により男は確証を得た。


しかし、クッキーは鎧に問い掛けもした。

このままとは、少女達を連行したままの状態で、という事を指すのだろう。


その答えは鎧の(あゆ)みによって返された。

鎧はそのまま、ダンジョンへと踏み出したのだ。


(なか)ば引き()り込まれるようにして少女達もダンジョンへと入っていった。


穴を(もぐ)ると狭い通路に着地した。

後から落ちてくる少女達をキャッチして通路を少し先に進んだ。


その後、上の穴から土くれの鎧が3体が続いてきた。

降りてすぐに3体の鎧を先に先行させた。

男が罠を警戒してだろうか?

もしかしたら少女達の身の安全の確保のためかもしれない。


少女達は頭から生えた髪とは違う触角のような物を(せわ)しなく動かせていた。


虫のような彼女達は光が無くとも、触角による情報で周囲を認識しているのだろう。


男には薄暗い通路がパソコンの画面に映っているため問題は無いようだ。


土くれの鎧が先行した先から何か重い物がぶつかるような音が響いてきた。


少女達はその音に反応したのか触角がビクンっと跳ねた。

顔が少し強張っているのが分かる。


鎧は【センス】を発動させた。

すると真後ろに反応があった。

振り返ると不自然に天井が盛り上がっていた。


鎧は膝を曲げて飛び上がり、その盛り上がった所に拳を叩き上げた。


ー【ラッシュ】を入手したー


新しくアビリティを得た鎧は華麗に着地した。


その着地した時の音に少女達の触角のような物が反応していた。


鎧は土くれが行った先の方へと歩き始めた。

狭い通路であるため、土くれの鎧が取り逃がした敵を潰すために、奇襲を受けないように【マップ】を使用しておく。


抜け穴のような存在は無いようだ。

ならば前だけを警戒すればいい。


光の粒子が通路の先から流れてくる事にも驚きの反応を示す少女達。

そのほとんどが何故か少女達に吸い込まれていった。


極少量だけ鎧へと吸い込まれていく。

パーティ登録が関係しているのだろうか?



《予告》


チェイン

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