表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引きこもりは禍鎧を着込んで  作者: ウツウツ
58/74

3人の人ならざる者

鎧が肩に背負っていた毛皮がもぞりと動いた。

鎧は森が隣接している草原で【ダッシュ】を解除し、毛皮を降ろした。


草原に降ろした毛皮がもそもそと動き手や足、羽のような物が見え始めた。


鎧は【ナインスシンボル】で土から分身を2体、生み出して周囲に散らばせた。

何かあった時のための保険だろう。


毛皮からひょっこり1人目の人ならざる少女の顏が出てきた。

目覚めたばかりで意識がはっきりとしていないのだろう。


ぼーっと目の前の森を見ていた。

そして意識が少しづつはっきりとしてきたのか周囲を見渡し始めた。

鎧が視線に入ったのだろう。

慌てて毛皮を被った。


何かを言っているように聞こえるが毛皮を被っているせいか、モゴモゴとした音ではっきりとは聞こえない。


『え?

コレの能力を確かめたいの?

あたしは"ホロウ"の能力しか確かめられないよ?』


男はクッキーに人ならざる少女達の能力を聞いたが、答えは(かんば)しくなかった。


『う〜ん、あ!

パーティだ!

"ホロウ"コレを仲間にするんだよね!

なら、パーティ登録をすればあたしも能力を確認できるよ!

さっそく、登録するね!』


少しクッキーが唸るようにして言ったパーティ登録。

鎧にそのパーティ登録の効果を説明もせずに行い始めた。


毛皮からは3つの顏が出た。

その際、毛皮がずれ落ちて顏から下の状態も見える。

1人が2人を(かば)うように前に出て後ろの2人はお互いの身体を()()め合っていた。


前に出ている少女は警戒するような眼差しで鎧を(にら)んでいる。


後ろの片方は、鎧が怖いのかブルブルと身体を震わせている。


もう片方は静かに鎧を見上げている。


3人に共通して不安そうに鎧を見上げている。

その瞳は人の物ではなかった。

虫のような複眼であった事に男は気が付いた。

男はその3人の顔を無表情で見つめる。


『登録ができたよ!

それじゃ、表示するね!』


そんな時、クッキーは人ならざる少女3人のパーティ登録が終わった事を伝えた。


クッキーの声にビクっとした少女達だがそんな事も気にしない。


パソコンの画面に鎧の能力値と同じような物が表示された。


ーーーーー

NAME:なし

RACE:魔人《昆虫》

SEX:♀

AGE:0


Lv:1

AP:1

HP:25

ATK:5

DFS:15

SPD:1

DEX:4


《アビリティ》

なし

ーーーーー


ーーーーー

NAME:なし

RACE:魔人《昆虫》

SEX:♀

AGE:0


Lv:1

AP:1

HP:5

ATK:7

DFS:1

SPD:30

DEX:7


《アビリティ》

なし

ーーーーー


ーーーーー

NAME:なし

RACE:魔人《昆虫》

SEX:♀

AGE:0


Lv:1

AP:1

HP:10

ATK:10

DFS:10

SPD:10

DEX:10


《アビリティ》

なし

ーーーーー


『パーティ登録の説明?

えーっと。

魔物を倒した時のエネルギーが1割を他の仲間に平均して送られるよ!

【マップ】に仲間の印が表れるし!

あとは、えーっと、忘れちゃった!

また後で教えるね!』


そうクッキーが言った途端、人ならざる少女達は散り散りに駆け始めた。


しかし、3人とも【ダッシュ】と【ファング】を使用した鎧に捕まえられた。


暴れる裸の人ならざる少女達。


無情に3人の少女を捕まえる鎧。


見る者が見れば犯罪者である。


男はその様子を見ながら少女達に名前がなかった事に気が付いた。


呼ぶ名前がなければ不便だ。

男はそう考え、少女達3人の名前を考え始めた。

《予告》


ネームド

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ