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引きこもりは禍鎧を着込んで  作者: ウツウツ
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『銀翼』と不死徒

男は2つのキーボードを叩き、鎧から2つの土くれの鎧を操作し、通路へと走らせる。


パソコンの映像は鎧では無く、2体の土くれの鎧の後ろ姿を写している。


どうやら、分身の操作をすると鎧では無く、分身の方に映像が写されるらしい。


分身に【ダッシュ】を使用させながら、通路を突き進む。


すると、先に黒い影のような物があった。

それは、大量の敵が床、壁、天井と関係無く、重なりながらも押し寄せて来ていた。


その前には2人の人影が光の玉に(とも)されて見えた。


1人は大きな盾を駆使して敵の攻撃を弾き、反撃を繰り返す白い鎧。

もう1人は動き周り、拳や蹴りで敵を圧倒している初老の男。


しかし、2人の奮闘(ふんとう)も敵の数には押されつつあった。

さらに、彼らの身体にはいくつもの傷跡が見受けられた。


疲労とダメージによって2人の動きは鈍りつつあるのだろう。


その黒い影に男は2体の土くれの鎧に【ダッシュ】で突っ込ませた。


そして、男による蹂躙が始まった。


【ダッシュ】によって触れた瞬間に弾けて光の粒子となって弾ける敵が多い。

それは、レベルを上げた事によって能力が上がった事。

そして、【ナインスシンボル】な武神ベルベットの能力、常に能力値を上げ、戦闘時はさらに上がる。


それは、分身の能力にも影響しているらしい。

まるで、熟した果実を潰すかのように敵を光の粒子に変えていく。


「助かった・・・か」


「おふぅ」


その蹂躙を今まで戦い続けた2人が疲れ切った様子で見ていた。


手を出そうにも土くれの鎧の動きは速く、近付く前に敵を倒されてしまう。

手助けのしようがなかった。


ただ、近くに居た敵から倒される様子を見るしかできなかった。


そして、黒い影は通路から見えなくなってゆく。

白い鎧は近くに居る初老の男の様子を見て判断した。


「グランドン、ノートン達と合流する。

行くぞ」


「おぅ!」


2人はダンジョンの奥へと進み始めた。


ークエスト《囮の救出作戦!》クリア


ークリア報酬・【コマンド】


<><><><><><><><><><><><><><><><>


「ふぅ、止んだか」


思わずため息をこぼす男。

しかし、男は空を飛んでいた。

そう、背後に翼が生えて羽ばたいているのだ。

彼は『銀翼』というパーティリーダーのシャランガだ。


「シ、しし、死のあつまーーーれぃ!」


男の腕にはボロを(まと)った者が叫んでいる。


男がため息を吐いた原因はこの者である。

騒がしい事もそうだが、この者は不死徒と呼ばれる存在だ。


そして、今まで不死徒が(よみがえ)らせた魔物を『群勢の巣穴』の中に落とし込んでいったのだ。


さらに、『群勢の巣穴』で倒れてしまった冒険者の回収も彼ら『銀翼』がやっていた。


すでに、倒れた冒険者達は『銀翼』の何名かが町へと送った。


『群勢の巣穴』に残っているのはホールメンギルド長、『ジェスパイス』、そして、新人のホロウと呼ばれた者。


バンバリオンが倒した魔物は(よみがえ)り終わってもう出てこない。

また、その魔物に襲われて倒された冒険者もほぼ、(よみがえ)り終わった。


後は、残った冒険者とホールメンギルド長に任せるしかないか。


「あ、あ、アーーー!

奪われる、ウバワレル!

死が奪われル!」


しかし、うるさいな。

この者が悪い訳では無いのだがな。

冥神アンの使徒は全てを冥神アンに捧げるのだったな。


それは、その中には理性も含まれていたハズだ。


命を(よみがえ)らせる能力を冥神アンに全てを捧げた者が不死徒だからな。


「死が、シガ、しが!

奪われるーーー!」


しかし、うるさい。

耳が壊れてしまいそうだ。

《予告》


ミーティング

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