向かうはダンジョン
「しを、しシを主に捧げルゥウウウ!」
狂人の叫びを映像をパソコンの画面いっぱいにズームアップされた。
「どうしました!?」
檻に入れられた者の奇声に近くに居たローブを着た若い女性が駆け寄る。
手を上げ身体を揺らしながら奇声をあげる狂人。
『な、なに、あれ?
人?
え、え、え?』
クッキーは奇声をあげる者を人だと認識し難いようで戸惑いの声をあげる。
男は無表情でその檻の中を観察する。
ゲームの中にはこれよりもグロく信じられない映像の物もある。
「おい、あんた。
不死徒を初めて見たのかい?」
ふと鎧の背後から声をかける者が居た。
男が操作して鎧を振り返させると画面には赤系統の色に纏められた武装集団が居た。
「俺は『バラカット』のパーティリーダー、ガンカルトだ。
今回のダンジョン制覇、よろしくな!
あんたは?」
『あたしはクッキー!
こっちは"ホロウ"だよ!
よろしく、ガンカルトさん!』
『バラカット』のパーティリーダー、ガンカルトからの紹介を丁寧に返した。
「あんた、女だったのか?
ゴツい鎧を着てんな。
あー、不死徒ってのは冥神アンに全てを捧げた奴の事だ。
死者を生き返らせる能力を冥神アンから授かるが、あの通りになるんだ」
ガンカルトは檻に入れられた狂人を指差して説明した。
若い女性があたふたとしながら狂人を落ち着かせようとしていた。
「まぁ、あいつらのお陰で亡くなった奴が生き返らせれるからな。
ありがてぇ存在なんだぜ」
『へぇー』
その後も続々と集まって来る冒険者達。
鎧も冒険者達の後を追い、町の門をくぐった。
「「「!?」」」
すると門から出ていた冒険者達が突然、警戒を始めた。
「お、おい、誰だよ!?
殺気が駄々漏れだぞ!」
「まだ、敵が見えないってのにやる気だけはあるみてぇだな!!」
「バーサーカーベアよりもおっかねぇ!
誰だよ、ほんと!」
騒ぎ出す冒険者を余所にホールメンギルド長が門の外に到着した。
「!?
・・・どうやら、皆集まってくれたようですね。
先ほど言った通りCとBランクは町の付近に残り『群勢の巣穴』から漏れ出した魔物の討伐を頼みます!
ギルド職員の指示に従いながら戦って下さい!
『銀翼』『バラカット』『クラムクラヌ』『ジェスパイス』、ルードマン、ダーク・ルネッサ、バンバリオン、ホロウは私と共に『群勢の巣穴』に潜ります!
では、行きましょう!
『群勢の巣穴』を制覇します!」
数名の冒険者とホールメンギルド長と共に鎧は歩き出した。
また檻を引いた馬も着いて着た。
檻の中で奇声をあげている。
「『銀翼』は不死徒とシスターレニーの護衛をお願いします!」
「はい。
我ら空を駆ける者では今回のような地下ダンジョンでは本領を発揮できません。
不死徒とシスターレニーの身はお任せを」
翼を生やした集団の一人がホールメンギルド長の指示に応えた。
「最初の大部屋から三つの通路が発見されています!
これを同時進行で進めて行きます!
大部屋の制覇をバンバリオンに任せる!
左の通路を『バラカット』とルードマン!
右の通路を『クラムクラヌ』とダーク・ルネッサ!
中央の通路を私と『ジェスパイス』とホロウが担当する!」
「はいはーい!
質問したいんだけど、いい?」
杖を持った女がギルド長に声を掛けて着た。
女は若く、豊満な身体付きで服がピッチリとした丈の短い物の為、色気がとてもある。
「そこの大きい鎧、誰なのー?
バンちゃん、知ーりーたーいー!」
・・・身体付きの割には精神年齢は低そうだ。
「彼女、ホロウはランクはGの新米冒険者です。
しかし、『枯れた大木』を単独制覇した戦績があります。
今回のダンジョン、『群勢の巣穴』の最初の発見者であり、最初の漏れ出した魔物を殲滅させました。
その戦績を私が買い、今回のダンジョン制覇の一員に選びました」
「ほへー」
鎧は冒険者達と進む。
《予告》
マジック




