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引きこもりは禍鎧を着込んで  作者: ウツウツ
32/74

倉庫の整理

男は【マップ】を使用しつつ、鎧の操作をしていた。


そして行き着いた場所は以前入らなかった道具屋だった。


『ここがダバ商店だったんだね!』


クッキーの同意を得ながら店の方に画面をズームアップしていく男。


以前と同じように店の奥で綺麗に禿げた頭で舟を漕いでいるお爺さんが居た。


「おや、客かい?

父さん、客が来たぜ。

起きろって!」


「・・・ふわぁ〜・・・なんじゃ?」


しかし、一人別の男も居た。

お爺さんと同じように禿げた頭とフワッフワな黒髭が特徴の男だ。


その男は眠っていたお爺さんを起こして店前に居る鎧へと近付いて行った。


髭男が起こした奥に居るお爺さんはまた舟を漕いでいた。


「いらっしゃい!

ここはなんでも(そろ)うダバ商店さ!

何が必要なんだ?

何を買いたいんだ?」


口早に髭男は鎧に問いかけた。


『えっと、クエストの倉庫整理に来ました!』


クッキーの言葉と共に男が鎧を操作して【ポケット】から依頼板を髭男に渡した。


「お!

これを受けてくれるのか!

あんた、力がありそうだから助かるぜ。


俺の名前はダンバ、よろしくな!

奥に居るのは俺の父さんのダバ。

用事があれば叩き起こしていいかなら!


倉庫はここから少し離れた所にあるから案内するぜ。


父さん!

店番を頼んだぜ!」


ダンバは道具屋から出て道を走り始めた。


どこからともなく出てきた依頼板を気にしない辺り肝が座った男である。


男は鎧を操作してダンバの後を追った。

けっして【ダッシュ】は使っていない。

町の中で使えば大惨事が確実に起こるだろうからだ。


少し離れるとギルドの倉庫とは少し小さめな建物に着いた。


「ここが俺達、ダバ商店の倉庫だ。


依頼は箱をこの紙に書いてある通りに奥から詰めてほしいんだ。


前に父さんが雇ったバカ共が滅茶苦茶に倉庫に入れちまったんだが、そのバカ共もこの町から出て行ったからな。


俺には倉庫の整理なんて暇はないからな。

頼んだぜ!


終わったらまたダバ商店に来てくれ。

箱は結構な重さがあるから気を付けろよ」


そう言ってダンバは店の方へと走り去って行った。


『行っちゃった。

なんか、忙しい人だったね!』


クッキーもダンバの足の速さに戸惑いながら言葉に表した。


男は鎧を操作して倉庫の門を開けた。

そこには乱雑に積まれた木箱が沢山あった。


確かにこの量の木箱を整理するには気力と時間がかかりそうだ。


時は金なり。

商人であるらしいダンバにとっては時間を無駄使いしたくないだろう。


男はふと、考えた。

木箱を【ポケット】の中に入れた。


『え!?

入れちゃうの!?』


ギルドの倉庫を埋めつかさんばかりに素材や魔石を収納していたのだ。


ギルドよりも小さいこの建物の沢山の木箱をも収納出来ると思ったのだろう。


『はい?

そーときの?』


男は【ポケット】内でソート機能が使えるのではとクッキーに尋ねた。


クッキーは男の質問に戸惑いの声しか返ってこない。


男はクッキーにソート機能という情報が入力されていないと判断したのか自分で操作し始めた。


男が考えた通りに全ての木箱を【ポケット】に収納する事ができた。


ならばと、次に男はキーボードを操作して【ポケット】の中身をソートできないか確かめた。


どうやら、できるようだ。

番号順にソートし終わった木箱を紙に書かれた通りに出していく。


『"ホロウ"すごい、すごい!』


クッキーの賞賛を聞きながら作業を進めて行く。


鎧が倉庫に入って数分後、木箱は綺麗に整理された状態で積み上げられていた。


鎧は静かに倉庫の門を閉じ、ダバ商店へと向かった。


「お?

どうした?

何か分からない事でもあったのか?」


少し離れたダバ商店へと着くと店の中からダンバが顔を出してきた。


『違うの!

倉庫の整理が終わったの!』


「へ?

いや、あの量を終わらせたのか?

ちっと確かめてくるけど良いか?」


ダンバは鎧の了承も得ずに店から飛び出て行った。


少しするとダンバが走って戻ってきた。


「マジで片付いてたな。

あんた、すげぇな!

またよろしくな!」


そう言いながらダンバは依頼板を鎧へと手渡した。


ークエスト《倉庫の整理》クリア


ークリア報酬・500パル

【パワーアシスト】


《予告》


マッスル

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