爆走辞典
鎧は今、町へと一直線で走っている。
どうやら、付近の敵を【マップ】で見つけられなくなったようだ。
走りながら鎧は草原で倒した敵を【ブック】で確認していた。
男だからこそ、キーボードを巧みに叩き同時に操作ができるのだ。
その指の動きは流れるようだ。
長年続けたプロのピアニストのように動く指はまさに別の生き物と思えてしまうほどに見事だ。
男ならIT関係の仕事で稼げるだろう。
それほどの指捌きだ。
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【子狼】MAX
入手アビリティ【ファング】
子供の頭と同じ大きさの草食の狼。
果実や根を好んで食べる。
その毛皮は周囲と同じ色になるため、見つけにくい。
敵を見かけるとその場にしゃがみけっして動かない。
敵が近付くと噛み付いてくる。
強靭なアゴを持ち、靴を履いていても足を噛み潰されてしまう。
草原や森林の付近のダンジョン付近で発見される。
ドロップアイテム
《子狼の肉》
《子狼の骨》
《子狼の牙》
《子狼の皮》
《子狼の魔石》
【穴堀鳥】30,2%
ドロップアイテム
《板状の嘴》
《穴堀鳥の肉》
《穴堀鳥の羽根》
《穴堀鳥の魔石》
【警戒虫】89,9%
ドロップアイテム
《しなやかな触覚》
《発臭袋》
《警戒虫の魔石》
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町に近付くと男は鎧の速度を落としていく。
【ダッシュ】使用中に敵を弾き飛ばす様子を画面で見ていた男。
その速度で町に入るのは、沢山の人で賑わうアーケードに暴走トラックを突っ込ませる様なものだろう。
男は無意識に危険だと判断したのだろう。
だから鎧の速度を落としているのだ。
その速度と距離で速度を落とすのは慣性の法則であり得ないが。
町に着く頃には鎧は歩いていた。




