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引きこもりは禍鎧を着込んで  作者: ウツウツ
26/74

新たなダンジョン

月の昇った真夜中。

その下では幾つかの焚火が草原で行われていた。


また、人体で成ってはならない体勢で倒れている巨大な鎧が焚火の明かりに照らされていた。


その周囲にはゆったりとした服装の集団が片足を(ひざまず)き何かを唱えていた。


別の集団もその周囲には集まっていた。

何故今のような状況になっているのか。

それは幼い女の子の泣き声が周囲に響いているからだろう。


クッキーに泣き声に釣られて近寄って来た一人の紳士(ロリコン)が近くに未知のダンジョンの入り口を発見し今に至る。


その人影にはグラノの門に居た武装した人達と同じような武装をしている集団が焚火に照らされていた。

その数、100は居るだろうか。

その中にホールメンギルド長の姿もあった。


『ホロウ〜!

うぇ〜ん!』


「報告を致します!

この辺りに未知の魔物は発見されませんでした!」


「そうですか。

報告をありがとうございます。

引き続き、周囲とダンジョンの警戒をお願いします」


「はっ!」


泣き止まないクッキーをよそに武装した集団の代表から報告を受け取るホールメンギルド長。


また、武装集団の代表に周囲の警戒を続けるように促した。


そして用意された簡易の机の上で何かを書き始めた。


何かを書きながら鎧へと視線を移す。


(きっと、彼女が新しいダンジョンを発見したのでしょうね。

最初にダンジョンから漏れ出た魔物を掃討したものの、あんな大怪我をしたに違いない。


しかも、生きていた。

生きていれば教会の方々の回復魔法で治せるでしょう。


しかし、随分と時間がかかりますね?

もしや、あれ以上治らないのでしょうか?)


今後の鎧の働きに期待をしていたホールメンギルド長にとって鎧の身体が壊れたのは歯痒(はがゆ)い思いらしい。


冒険者は魔物が跋扈(ばっこ)する世界で活躍する者達が多い。


必然的に一般の者よりも命を落とし易く助かっても身体が壊れる者も多い。

それでも、多くの者が冒険者となる。


それは自身の故郷を護る為。


それは魔物から得る利益を求める為。


それは・・・強者を探す為。


理由は様々だ。


その中でより多い志望動機は何かを護る事だろう。


しかし、一人一人が魔物やダンジョンに挑むのは危険過ぎた。


そこで発足された機関がギルドである。


大勢で魔物やダンジョンの情報を共有し、危険を少しでも減らすのだ。


(しかし、彼女はあの完全な魔石を大量にギルドに預けました。

それを城に送り終わりました。

価値はまだはっきりとしませんが、高い価値が付くでしょう。

そのため、身体が壊れても三世代分の財産は築く事が出来るでしょう)


ホールメンギルド長はもう戦えない鎧に瞑目し、記録を書く事に戻った。


<><><><><><><><><><><><><><><><>


男は疲れ切っていた。


何故か?


それは男の懐でスヤスヤと眠る三人の子供が原因だろう。


三人の子供の顔は三人とも瓜二つで、姉妹か三つ子だと分かるだろう。


窓を見ると、もう日も暮れていた。

発光色のデジタル時計を見ると夜の10時であった。


男はパソコンの方を見たが身体に抱き付いている三つ子が邪魔で起き上がれない。


振りほどく気力もないのか男はそこで意識を手放した。

《予告》


トレイン

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