完全なる魔石
魔物と呼ばれる化け物は様々な形、能力、特徴がある。
しかし、共通してある物を持っている。
それは、魔石だ。
魔石とは魔力が固まったような物体で、大きさは魔物の格によって様々である。
しかし、色は黒く、硬さはガラスのように力を加えれば割れる程度だ。
また、魔石のある場所は魔物の種類によって様々ある。
例えば、小鬼であれば角の下の部分に小石程度の大きさの魔石がある。
今では魔道具の動力源となったり、武器の材料として使われる。
なぜ、魔物は魔石を持つのか。
誕生もしくは成長する際に魔石が生成される説。
他に諸説あるが、これが有説である。
そして、魔石は魔物にとっては大切な物らしい。
魔石から必要な魔力を取り出しているらしいのだ。
魔物は魔力が無ければ生きてはいけない。
魔石を割れば魔物は魔力を使う事が出来なくなり、結果、死ぬ。
そう、魔物を倒すには魔石を割る事が一番容易く無駄の無い倒す方法なのだ。
魔石を割る以外に魔物は倒す事が出来ない。
それは子供でも分かる常識だ。
ならば、ギルドで冒険者が持ってくる物は砕かれた魔石の欠片だ。
その魔石の欠片の大きさから金額が変わるのだが・・・
もし、完全なる魔石があればその価値は跳ね上がるだろう。
そう、もしという仮定の場合のはずなのだが。
件の鎧は完全なる魔石を大量に持ってきたようだ。
そう、森で見かけられた謎の鎧がグラノのこのギルドにギルド登録をしに来たようだ。
すぐに私を呼んで欲しかったが、ガンデスさんには呼べとは言っていなかったから連れて来なかったのだろう。
ガンデスさんがギルドの裏にある倉庫に呼んで登録をしたらしい。
鎧の大きさからギルドには入れないと判断した結果だと言っていた。
そして、大量の完全なる魔石を査定籠に溢れんばかりに入れた所を見てようやく、私に連絡をしたようだ。
さらに情報と言えば査定籠に溢れんばかりに入れられた魔石は全体のほんの一部だと言うらしい。
今は一つの完全なる魔石を私が持ってギルド裏の倉庫で彼、もしくは彼女に立ち会っているのが・・・今だ。
「私がこのギルドのギルド長、ホールメンです。
少し魔石についてお話をしたいのですがよろしいですか?」
『ええ、いいよ!
それと、森のダンジョンを"ホロウ"が制覇したの!』
・・・どうやら、彼女は魔石以外の事もやったらしい。
しかし、その幼い声には少々違和感を感じざるを得ない。
その容貌でその声かと。
《予告》
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