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人形娘香奈同居日記  作者: ジャン・幸田
この町を脱出して
16/21

出発準備

 香奈を人形娘に改造した組織もわかっている、その方法もある程度把握できていた。しかし、いますぐ元に戻せと言いに行くのは危険が高かった。


 もし塩谷准教授がいうように香奈が軍事用改造人間にされているのなら、香奈だけでなくここにいる者全員が抹殺されかねないのだ。


 かといって警察に訴え出ても、遺失物を拾ったことにされかねない・・・香奈は見た目はお人形さんのようなガイノイド(女性型アンドロイド)にしか見えないからだ。


 「香奈さんだけど、元にもどづ方法については幾つか思いつくものがある。しかし直ぐに実行するのは難しい。そこで時間をもらえないかな? そしたら安全に香奈さんを救出できるかもしれないから」


 塩谷准教授はそういったが、他に方法が内容に思ったので、先輩も俺も香奈も任せることにした。夕方になるまでみんあで香奈の体をいろいろと調べていた。


 ”みんな。わたしの事をどうにかしてくれるのはうれしいよ! でも、はずかしいよ。本当だったらこんな風にふてくされているわ”


 そういって香奈は筆談している紙に、プンプンに怒った少女の絵を書いていた。それは、高校時代の香奈に似ていた。そういえば、マンガを描くのが好きだった事を思い出した。


 「わるかったな、香奈。でも本当ならしゃべってくれたらいいのになあ。先生、香奈を話せるようには出来ないのですか」


 「調べたところ香奈さんの脳にはいくつもの電極が突き刺さっている。どうも脳波を感知する機能があるようなので、発声装置の不具合の原因さえ除去できたら話をする事ができるかもしれない。

 しかし方法がわからないので、しばらく解析に時間をもらえないか?」


 俺は香奈が話せるようになるかもしれないと聞いて少し安心していた。しかし気軽に会話できるようになるのはいつになるだろうか、不安ではあったが。


 様々な検査をした後、香奈はオーバーにマスク姿という怪しい服装に着替えた。これから夜行高速バスに乗るためだ。


 「迫水君。それじゃあ何か方法があったらすぐ連絡するから。それと香奈さんの栄養食品だけど君の家に定期的に送るように手配するから」


 そういって塩谷准教授は俺たちを乗せて夜行高速バスが出発する新宿に向かっていた。今回は、そうするしかなかったけど次に香奈と愛媛に戻る時には、香奈が人間の姿に戻っている事を願わずにはいられなかった。

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